成長塾修了企業に聞く - 株式会社シュウエイ様 -

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株式会社シュウエイ様

自らの器と思った売上の壁を突破。評価と処遇を可視化することで、本来の経営者の仕事ができるようになった。

小田口屋鹿児島県指宿市で薩摩揚げの製造・販売業を営む株式会社シュウエイは、ギフトと卸売りで着実な成長を続けている。成長塾第7期を受講し、人事制度を導入して丸3年。導入から制度定着までを詳しくお伺いした。

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1.シュウエイの概要
2.成長塾に参加した理由
3.成長塾を受講した感想
4.人事制度の導入に際して
5.本格導入後の状況
6.経営方針書を反映する
7.人事制度導入の効果
8.人事制度の課題
9.人事制度を導入しようと考えている経営者へのアドバイス
10.ENTOENTO(多摩研)、成長塾への期待

1.シュウエイの概要

― シュウエイについてご紹介ください。

シュウエイは、小田口屋・薩洲家のブランドで鹿児島県と東京都に営業拠点、鹿児島と千葉に工場を持つ薩摩揚げの製造販売を行っている1955年設立の会社です。現在、社員数は22名、その他パートタイマーが30名ほどいます。売上高は6億2000万円、経常利益は2100万円(ともに2008年度)です。

販路としては百貨店・通販会社のギフト商品が7割、その他に卸売り部門、本店店舗、ネット販売、催事販売を行っています。

小田口屋

2.成長塾に参加した理由

― 成長塾に参加された理由をお聞かせください。

昇給や賞与を決めた後、後ろめたさから社員の顔を見れなかったと秋元会長毎年の昇給や賞与の決定のたびに役員会を開いていました。あるとき、役員の中から「こうした昇給や賞与の決定方法を数値化できないものか」という意見が出たのです。
要するに、それまでは何の基準もなかったんです。

以前は、「昇給や賞与に際して全体の枠はいくらなので、それを振り分けてください」と言って、営業成績や昨年実績を元に、役員に社員ごとの金額を決めてもらうという方法をとっていました。

といっても、最終的には、それを私が調整していました。この人よりこっちの人が上じゃないか、あの人は長く勤めてくれている、家族は何人だ、と今考えると基準なんてなくて、好き嫌いでやっていたのかなぁ、と思います。ただ、営業部門はまだ売上などの数字がありますから、判断しやすい面がありますが、管理部門や製造部門はやりにくかったですね。

だから賞与を決めた後なんかは社員の顔を正面から見れませんでしたね。何となく後ろめたくて......。
何とかしなくては、と考えていた時に松本さんの書いた本を読みました。

― 成長塾以外にも人事に関する研修を行う機関がありますが、なぜ成長塾を選択されたのですか。

以前、人事制度を導入した会社に話を聞きに行ったことがあり、費用を聞いたらコンサルタントに依頼して1,000万円かかったそうです。うちではとても無理、とあきらめていました。

そんなときに松本さんの本と出会ってみると、私と同じ中小企業家同友会の会員でした。同友会の機関誌にも成長塾のことが載っていて、「これだ!」と思い申し込みました。

3.成長塾を受講した感想

― 成長塾を受講されてどんな感想を持たれましたか。

最初に参加した時の感想を本音で言えば、これは難しいなぁ、と。

ところが「皆さんが出来るようになるまでやります」とおっしゃってくれました。

わからなかった講座だけを再受講することも出来るし、幹部を連れて来てもいい。ということで、早速2回目からは幹部を連れて参加し、わからないところは徹底的に教えてもらいました。

― 成長予約シートの作成は大変ではありませんでしたか。

最初は見せていただいたサンプルから、うちで使えそうなものをピックアップしてつくりました。100%真似をしたわけではありませんが、この評価ならうちでも使えるんじゃないかと。

成長予約シート

ただ、それを元に幹部と一緒に検討してみると、「この評価はおかしい」「うちには合わない」という声も出て来ました。それじゃあ、と話し合いながら新しくまとめ直しました 。

結果としては幹部と一緒に参加させてもらい、一緒につくり上げることで、私だけでなく幹部にも人事制度を理解してもらえたことは良かったと思います。

4.人事制度の導入に際して

― 人事制度の導入に際しては、社員の方たちの反応はいかがでしたか。

嫌がりました。評価すると言うこと自体を嫌がりました。

自分自身で自分のことを評価して、上司と面談をして、お互いに納得の上で評価は決まりますよ、と説明をしましたが、最初の頃は仕方なくやっていたのでしょう。

それが3カ月に1度の面談を繰り返すうちに、社員もこれは自分たちのためになるものだから、やった方がいい、となってきたようです。

― 導入されて既に丸3年ですが、1年目からスムーズに運用できたのですか。

1年目は実際の昇給や賞与に反映させるまでには行きませんでした。

実は初年度は「評価シート」というネーミングだったこともあり、社員が構えてしまいましたね。

導入に際しては、社員と上司がそれぞれ成長予約シートに評価をつけて、面談を行っていましたが、初年度の評価は面談の際の話題程度にして、徐々に反映させていくことにしました。

実際に昇給や賞与に反映できたのは2年目から「成長予約シート」という名前になってからですね。

5.本格導入後の状況

― すると1年目は仮運用、2年目から本格導入と言うことですね。

そうなります。2年目からは社員も納得して、各人が評価を行いました。

社員が自らを評価した内容と、上司が評価した内容が著しく異なる、点数が開くと言うことは基本的にはありませんから、社員も自分自身をきちんと振り返って評価をつけ始めたと思います。

2年目には、社員の行動の中に成長予約シートが入り始めたと実感しました。

― 3年目はいかがですか。

導入して本当に良かったと感じました。すごく成長する社員も出て来ました。

3カ月に1度、お互いに評価をして面談を行います。そこで、成長した部分は評価し、変わらないところは励ます。

するとその後、私をこう見てくれているんだ、気をつけて見守ってくれている、ということが、単に会話だけでなくて成長予約シートという書面でも残りますから、意識付けがきちんと出来ますね。

6.経営方針書を反映する

― 独自のやり方も取り入れているとお聞きしましたが。

私たちは毎年経営方針書を作成して、期初めに発表し、全社員に渡しています。
この経営方針書の内容と成長予約シートの内容を連動させています。

例えば営業担当の場合だと、売上目標や新規開拓の目標、重点課題、といったことが経営方針書に書かれています。しかし、経営方針書だけでは評価につながっていません。
それが今、成長予約シートには、目標を達成したらどうなるかをきちんと明示してあります。

経営方針書だけではわかりにくかった行動の指針が、成長予約シートに反映されることで可視化され明確になったのです。

成長予約シートで評価するのは3カ月に1回ですが、経営方針書は毎日の朝礼で復唱し、毎週・毎月の会議でもその内容を確認しています。

ですから、結果として成長予約シートの内容は毎日確認しているわけです。

─ 当初は嫌がられた社員の皆さんにも十分に定着したといえますね。

成長予約シートと経営方針書が連動していますから、目標や何をすればいいのか、どこまでがんばればいいのかが目に見えるようになりました。
目に見えて、はっきりとわかることで励みにもなりますし、やりがいにもつながるようです。

人事制度がなかったころは、がんばって成績を伸ばした人、張り切って仕事をしていた人たちが辞めていきました。

予算を達成してもそれが反映されない、年功序列でしか評価されない。だから定着率はよくなかったんです。がんばっても報われないと感じた人から辞めていきましたから。
今では辞める人はいなくなりました。

7.人事制度導入の効果

― 人事制度導入の成果はいかがでしようか。

まず、社員が成長への意欲を持ち、意識して行動するようになりました。
そのせいか、社内の雰囲気も良くなったと思います。いい会社にしようと全員が少しずつ意識するようになりましたね。

人事制度に関する不平不満はほとんど感じられません。最初は社員の評価なんて出来ないと言っていた幹部も、社員を評価することで、結果的に幹部自身が成長するという結果につながりました。

私は評価に全然タッチしなくなりましたので、精神的に楽になりました。
そして売上も経常利益もアップしました。

― 売上や経常利益につながると言うことは、導入の効果が現れたと言うことですね。

私の器だとあきらめていたのですが、もう10年ほど売上高5億円の壁が破れないままでした。

それが人事制度導入初年度2006年・5億2,000万円、そして翌2007年・5億5,000万円、2008年・6億2,000万円と売上を伸ばすことが出来ました。

経常利益も2008年は2,100万円になりましたから、3万7,000円しか出ていなかった導入前と比較すれば500倍以上になります。

人事制度と経営方針書がうまくかみ合ってきたことを実感しています。

8.人事制度の課題

― 今後の人事制度の課題について、どう捉えていますか。

人事制度はまだ完成していません。
昇給、昇格、賞与までは出来ていますが、教育とは連動していませんので、教育との連動が目下の目標です。

教育・研修も行っていますが、私の方から外部研修がある都度、適していると思う人に声をかけているのが現状です。

本来なら、成長予約シートと連動して、何を伸ばしたいか、成長するために何が必要かが先にあり、いつそのための教育・研修を受け身につける、という形にしたいのですが、今は不十分ですね。
教育との連動までには導入から5年はかかるのではないかと考えています。

― 秋元会長ご自身が精神的に楽になったということですが、具体的にはどんなことでしょうか。

まず先ほども言いましたが、評価にタッチしませんから、それだけで非常に楽です。
理由は社員が成長予約シートは社員が社員自身を成長させるための仕組みであること、そして成長予約シートに基づいて昇給・賞与・昇格が決定されることを納得しているからです。

実は、以前は営業に行ったり、製造の現場に行ったりすることがトップの仕事だと思っていました。
ところが人事制度を導入してから、幹部、社員ともに自分たちのやるべきことをきちんとやってくれるようになりましたので、私の仕事だと思っていた仕事はなくなりました(笑)。

だから、今後どうやっていくか会社の方針を考えたり、次の大きな柱をどうすればいいか、という視点から会社全体を見ながら、いろいろなことを考えることが出来るようになりました。

9.人事制度を導入しようと考えている経営者へのアドバイス

― 人事制度の導入をお考えの経営者の方にアドバイスをお願いします。

昇給・賞与で困ったり、嫌な思いをされている経営者の方は大勢いると思います。私も以前はそうでした。

人事制度は年功や社歴だけでなく、数値化されていますので、働く社員にとってもわかりやすく、納得した上で働いてもらうことが出来ます。
そして評価の低い人に辞めてもらうためのものではなく、少しでも成長してもらうための仕組みなのです。

導入すれば、経営者は本当に楽になり、経営者が本来やらなければならない仕事を出来るようになります。

10.ENTOENTO(多摩研)、成長塾への期待

― 最後にENTOENTO(多摩研)、成長塾への期待をお聞かせください。

事制度を求めている経営者、会社はまだまだたくさんありますから、今の成長塾の方針、わかるまで教えてくれること、そして身近なコストを貫いてほしいと思います。

また、私が紹介して成長塾を受講された方には、私の経験をお話ししたこともあります。うちも完璧に出来ているわけではありませんが、受講されている経営者の方が何かわからないことがあったら、私たちの勉強にもなりますから、経験をお話ししたいと思っています。

株式会社シュウエイ様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


株式会社シュウエイ様のホームページ
※ 取材日時 2009年9月


 

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