第225話 一番間違いのない投資先はどこ

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第225話 一番間違いのない投資先はどこ

2024-09-18

コンサルティングをしているときに、経営者から普段とは違う質問をされることがあります。特に最近多いのが次のような質問です。
「社員から何に投資するのがいいのかという質問をされましたが、先生は何か投資していることがありますか。もしよかったら教えてください」

これは社員がかつてないほど将来に対して不安を感じているために、投資先を経営者に質問してきているようです。人生100年時代において、自分がこの会社を定年退職した後は年金だけで生活できるだろうかという心配を、若い社員のほとんどが持っています。そのため、この質問も主に若い社員から受けているのでしょう。

最近は新NISAに対する関心が高まっており、各投資先の予想も盛んに行われています。特に金への関心は高く、その上昇率は大きな話題になっています。

もし、経営者であるあなたが社員から同じような質問をされたらどのようにお答えになりますか。ご自分が現在何かに投資をしているのであれば、その体験を説明することもあるかもしれません。

しかし、私は知っています。社員として最もふさわしい投資先は「自分自身」です。

私が大学を卒業後に入社した前勤務先の初任給は、大手企業に入社した同期の友人と比べて2割ほど低かった現実があります。しかしそれから16年後には、この友人とほぼ同じ年収になっていました。これは前勤務先で社員が成長し業績が向上する人事制度をつくり、運用したことによって自己育成がしやすくなったからです。その結果として私は成長し、会社の業績が上がったことで大手企業と遜色ない賃金を得られることができたのです。

今の感覚であれば、大卒新入社員の1年目の年収は300万円ほどでしょうか。入社した会社の業績が順調に伸び、標準的に成長していくことができれば、やがて年収1000万円になることは決して不可能ではありません。それぞれの会社で、日々挑戦して成長していくことが自分自身への投資になります。

もともと、会社はお客様(企業)の困っていることを解決することで成り立っています。会社を通じて世の中のお役に立てるよう努力することにより、ますます世の中に貢献できる社員として成長することになります。その結果、大いに「稼げる社員」として自分自身の価値が高まり、年収が増えていくことになるのです。これほど確実な投資先は他にはないでしょう。

もちろん、世の中に貢献する、稼げる社員になるための継続した努力は必要でしょう。しかし、自分の現在の仕事よりも将来のことばかり心配して何かに投資をすることは、基本的にリスクが伴います。常に先行きが不透明なため、一般的な投資に対して不安を抱え続けることになります。

自分自身に投資し、なおかつその投資した結果が可視化されるような仕組みが会社にあれば、社員は安心して仕事に集中できます。自分自身が成長しているかどうか、そしてその成長によってどのように賃金が増えていくのかを会社として仕組みにすることで、これほど安心安全な投資先はないことが分かるでしょう。

仕組みにする方法はすでに分かっているはずです。ぜひ、社員から投資について質問があったときには「一番の投資先はあなた自身である」と説明できる会社になってもらいたいと思います。

この説明をするために最も有効なのは、社員に自分の「モデル賃金」を設計してもらうことです。これにより社員は、明確な金額で自分の年収がどのように変化していくのか分かるようになります。このモデル賃金を設計できる仕組みをつくってください。ENTOENTOはモデル賃金を自分でつくれる仕組みを持っています。成長塾にお越しください。

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