第297話 「賃上げ5%」よりも大切なこと
2026-02-25

今年も、4月に向けた「賃上げ」に関するニュースが増えてきました。あるアンケート調査によると、日本の会社の約8割が賃上げを予定しているといいます。
もはや今の時代、賃上げをしない、またはできない会社では社員の定着・成長を期待することはできないといえるでしょう。
たとえ今働いている社員が仕事にやりがいを感じ、やる気があったとしても、このまま賃上げされないとすれば、自分の将来を不安に感じるのは間違いありません。
そのため、去年初めて耳にした「防衛的賃上げ」という言葉のように、やむを得ず賃上げをする会社が増えるかもしれません。防衛的賃上げとは、業績が良くなくても物価高などの外部環境に押されて、社員が辞めないよう「守りのため」に行う賃上げのことです。
「賃上げすれば社員は喜び定着するだろう」と思って実行するかもしれません。しかし、この防衛的賃上げは経営者として本来やってはいけない行動です。会社の業績や利益の裏付けがない賃上げは、会社の存続を危うくしてしまうからです。
たしかに、賃上げしてもらったら社員は喜ぶでしょう。そして次のように思うはずです。
「いい会社だ。来年もぜひ防衛的賃上げをしてもらいたい」
しかし、残念ながら防衛的賃上げをする会社は「本当にいい会社」とはいえません。
本当にいい会社とは「たとえ5%賃上げをしても、しっかりと利益を残せる会社」です。会社はゴーイング・コンサーン、つまり継続して存続していかなければなりません。そのためにも、社員を継続的に成長させ、会社の業績を上げていくことがとても重要です。
そこで、今の時点で社員に対し「今年度この目標を達成したら、来年は5%賃上げします」といった宣言をしなければなりません。このときの目標は会社全体の目標です。
この宣言により、社員は次のように思うでしょう。
「5%賃上げを実現するために、みんなで一緒に成長しよう」
個人の目標ではなく会社全体の目標を示すことで、経営者の持つ「全ての社員を物心両面で豊かにしてあげたい」という願いと、全く同じ方向性の想いを社員も持つようになります。
「みんなのために」と思って成長する社員は、今までの成長とはまったくけた違いになります。そして、そこには「教え合い」「協力し合う」といった素晴らしいパワーが生まれていくのです。
上からの管理や指示といったマネジメントだけで社員を成長させるのではなく、社員自らが「成長したい」と思うようになること。そのうえで「みんなで一緒に、物心両面で豊かになろう」という目的に向かって、全ての社員が成長していけるようにすることが大切です。
この想いは、言葉ではなかなか伝わりません。しっかりとした「仕組み」をつくることが必要です。その仕組みが「人事制度」です。人事制度とは、評価や賃金の決め方を明確にし「どう成長すれば、どう報われるか」を見える化する仕組みのことです。
社員が一緒に、物心両面で豊かになれる人事制度をつくりたい方は、ぜひ弊社の「成長塾」にお越しください。
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