第276話 入社してからが能力開発のスタート
2025-09-24

全ての会社で、社員の能力開発について考えていることでしょう。とはいえ、能力開発には費用や時間がかかると考えて取り組みをためらっている企業も少なくありません。
しかし、日本は欧米とは違い、社員を能力開発させるための経営環境が十分にあると考えてください。社員には、一般階層・中堅階層・管理階層と成長してもらうことを期待して入社してもらいます。これは明らかに社員としての能力開発のステージであることを示していることは間違いありません。そのことを社員に理解してもらうことがとても重要です。
そしてその中でも特に重要なのは、入社したときの能力の発揮は学歴によって違いはないということです。つまり、高卒だとしても大卒だとしても、入社してから能力開発のスタートラインに立ち、その後は本人の意志によって大きく違ってくるということです。
場合によっては、有名な学校を出たので能力開発ができる可能性が大きいと考えているかもしれませんが、そのようなことはまったくありません。全ての社員は、入社して初めてスタートラインに立ち、そこから能力開発が始まるのです。
特に大切なことは、全ての社員に成長の可能性があるということです。
高校や大学で「自分はあまり優秀ではない」と思ってしまった場合、企業に勤めてからも「それほど能力開発ができない、優秀にはなれない」と誤解している可能性があります。偏差値教育の弊害ですね。そのため社員に最初に教育すべきことは、成長のゴールを示しながら「あなたは能力開発ができる。優秀な社員になれる可能性がある」としっかりと理解させることでしょう。
入社の段階で本人に「優秀な社員になれる」という意識がないと、企業側でどんなに教育し、能力開発をしようとしても、潜在意識の中で「自分は優秀ではない」と思い込んでいるため、十分な教育の効果が得られません。
「全ての社員は優秀になれる可能性がある」ことをしっかり示す必要があります。
そのためにやってもらいたいことが、小さな能力開発です。小さくとも成長したら、その成長を認めて褒めるのです。この効果は絶大です。褒められた社員は褒められたことによって、自分の成長を改めて知り、さらなる成長の可能性をそこに見出すのです。
自分の可能性に気づいた社員は、「もっと成長しよう」「能力開発をしよう」と成長していきます。まずはここからスタートしてください。
これができなければ、どんなに会社で社員教育を繰り返しても、社員はその会社の取り組みに反応することはないのです。
このことを知ってもらうために、実は今回発売した新刊本『社員の稼ぐ力を高める能力開発人事』がとても役に立ちます。
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