第304話 前勤務先はブラック企業だったかもしれません

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第304話 前勤務先はブラック企業だったかもしれません

2026-04-15

 
私は今から約52年前、縁あって町の魚屋に入社しました。当時から魚屋は不況業種といわれ、利益はほとんどなく昇給・賞与もない、そのうえサービス残業が130時間もあると入社してから初めて知ったのです。

今の時代であれば簡単に「辞めよう」と思うでしょうか? しかし、日本には「石の上にも三年」ということわざがあります。私はまさに「石の上にも三年」と考え、この会社でさまざまな問題に取り組むことにしました。

大手企業であれば既に解決済のような問題に取り組み、そしてその多くを解決するための仕組みをつくってきました。こうした経験があったからこそ、多くの力を身につけることができたのは事実です。

前勤務先の社長は「職場は自己育成の場だ」と社員に説明していました。当時はあまりにも忙しく、その深い意味を理解することはできませんでしたが、何十年も経った今、これまでを振り返るとまさしくその通りだったと膝を打ちました。

中小企業は多くの大手企業とは違い、最初から社員にとって満足できるような状況ではない場合が多いでしょう。だからこそ、中小企業では大きな挑戦ができます。中小企業では挑戦するのが当たり前であり、失敗しても処遇を下げるといったこともあまりないでしょう。

中小企業に入った社員は、ある意味とても運が良いと思った方がいいでしょう。常に社長と話をしながら、通常では経験できないようなことを次から次へと経験することができます。

そしてありがたいことに、どの社員も問題を解決して仕組みをつくっていくことができるチャンスがあります。それは紛れもなく、自分の価値を高めることになるでしょう。

例えば、私は前勤務先で人事制度を構築・運用し、わずか十数年で労働分配率を67%から37%まで下げることができました。労働分配率を30%下げるなんてことはとてもエキサイティングな取り組みでしたが、大手企業に入社していたらこんな経験はできなかったでしょう。

中小企業の経営者には「この会社に入社してさまざまなことに挑戦できることは、とても運が良い」と、社員に説明してもらいたいと思います。

社員が企業の問題解決に向けて主体的に取り組むことは、自分の価値を高めることにつながります。変化の激しい時代は、こうした教育がとても重要な時期になりました。

そのためにも「あなたは”いい会社”に入社した」と明確に説明できる人事制度が必要になったと言えるでしょう。その人事制度は、弊社の開催している成長塾で学ぶことで仕組みをつくることができます。

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