第307話 成長シートは業績向上のマニュアル
2026-05-20

社員が増えれば増えるほど、社員の行っていることがばらばらになっていきます。会社としては統一的な指導をしているつもりでも、実際は上司によっても部下指導の内容は全く異なっている現実があります。
このことを会社は普段あまり気にしていません。ところが、実際にひと月ほど経って業績を確認してみると、拠点や部署ごとで成果が大きく違うことに驚き、特に業績の低い上司・部下を叱ることになるでしょう。
このとき「なぜ業績が低かったのか」という質問をします。しかし、きちんと答えられる上司・部下はほとんどいません。多くは言い訳を述べ、叱られるだけで終わってしまいます。
言い訳してしまう理由は、何をすれば成果が上がるのか、あるいは何をしたから成果が上がらなかったのかを、上司が十分な指導をしていなかったことにあります。本来は会社側に責任があるのに、その責任が問われることはほとんどありません。このままでは、何年経っても会社全体の業績が上がることはないでしょう。
そこで、全ての社員が同じ行動をして高い成果を上げられるように作成するのが「成長シート」です。
一般的な会社では、マニュアルによって社員のやり方を統一しようとします。確かに、マニュアルがあればやり方の会社統一を図ることはできるでしょう。社員は、マニュアルを見て行動しようとします。上司が部下を指導するときも、まずはマニュアルを身に付けさせようとするでしょう。
しかし、一般的なマニュアルでは、やがて上げられる成果に限界がきます。マニュアルは全社員が「同じ成果」を上げられるようするのが目的です。それ以上の成果を上げるにはマニュアルの範囲以上のことをする必要があります。
そこで、マニュアル以上の成果を上げるために「成長シート」を活用するのです。成長シートは、成果を上げるために必要な業務や知識技術をまとめた社員育成シートです。これを活用することで、社員全員が成果を上げやすくなります。
上司は成長シートに記載されている内容を部下に指導することです。成長シートによって、全上司の部下指導の内容を統一することもできるでしょう。
特に大事なのが「成果を上げるために必要な業務(重要業務)」です。成果の上がっている社員と上がっていない社員の違いは、やっていることの違いです。だからこそ、成果の高い社員が実際にやっていることを「成長シート」の中に重要業務としてまとめ、公開することで全社員のやるべきことを同じ方向にそろえることができます。
さらに、成長シートはここで終わりません。社員が今まで以上に成果を上げるときは、今までとは違った業務をしていることになります。その新しい業務を、成長シートにタイムリーに反映し、見直していくことで、組織全体で成果を上げるスピードが変わっていきます。
成長シートは、マニュアルのように「成果を上げるやり方を統一する」だけでなく、「今以上に成果を大きくするやり方」を全ての社員に共有することができます。その結果として会社全体の業績が継続して上がるのです。
大切なことは、成長シートを進化させ続けることです。高い成果を上げ続けることができるシートとして活用すれば、会社の業績も伸び続けていくことが想像できるでしょう。
厳しい環境だからこそ、社員間の成果の差は大きくなります。そこで、その違いを成長シートに正確に書き出せるかどうか。そこにこれからの業績の命運がかかっているといえるでしょう。この仕事は、経営者や経営幹部の重要な仕事です。
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