第324話 人事制度を成功させるには、解決したい課題を前もって明確にすること
2026-09-30

人事制度を導入しようと決めたとき、経営者は必ず「失敗はしたくない」と考えるでしょう。そこで経営者は、さまざまな研修やセミナーに参加して、できるだけ自分の考え方に近い人事制度はないかと探そうとします。
ところが、残念ながらそのような人事制度は世の中に存在しません。経営者が100人いれば、100種類の人事制度があります。つまり、経営者の考えに近く会社にぴったり合うような人事制度は、世の中に存在しません。
人事制度の導入から運用を成功するためには、経営者の評価や昇給・賞与の決め方を可視化して「自社完全オリジナルの人事制度」をつくり上げなければなりません。これまで決めてきた経営者の「評価や賃金の決め方」があります。それを言語化・可視化して、人事制度としてまとめる以外に成功の方法はないのです。
これまでの評価と賃金の決め方を人事制度として可視化してください。そうすることで、評価と昇給・賞与が完全に一致していることが制度上で分かるようになります。その結果として社員は安心して成長していくのです。
社員は全員、成長したいと考えています。しかし、評価に納得している社員は世の中にはほとんどいません。人事制度によって評価に納得できる、そしてその評価に対して昇給・賞与がしっかりと連動していることが分かれば、社員は誰もがさらなる成長を目指して日々の業務に取り組むようになります。
ここで注意していただきたいのは、あらゆる仕組みを導入する際は、導入することでどのような問題を解決できるのか、あらかじめ明確にしておくことです。
人事制度で解決すべき人事上の問題は、大きく3つあります。社員の定着、社員の成長、そして社員の採用です。これは、あらゆる企業に共通する人事上の3大問題です。この問題のうち、どれを人事制度によって解決するのか。それを明確にして人事制度の構築・運用に取り組まなければなりません。
まずは、評価と昇給・賞与が完全に一致していると社員が分かるような制度であることが大前提です。それだけではなく、自社の人事上の問題を解決することも明確にし、人事制度の構築・運用に取り組む必要があります。
なぜなら、人事制度が成功したかどうかは、人事上の問題が解決したかどうかで分かるからです。仮に人事上の問題が解決していなければ、その人事制度は十分に機能していないことになります。さらなる改善・改革が必要になるでしょう。
人事制度の成功は、人事上の問題を解決できるかどうかで判断しなければなりません。社員の定着、成長、採用という現在の問題を解決するためには、そのための人事制度をつくる必要があります。
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