第326話 企業の成長を支える人事制度
2026-10-14

企業のさまざまな仕組みは、すべて企業の成長・発展に寄与するためにつくります。人事制度は、その代表的な仕組みです。なぜなら、設備や資金、ノウハウや情報といった企業の経営資源を活用するのは、すべて「人」である社員だからです。
社員がこれらを活用して業績向上につなげるには、「会社全体の成長に社員がどれだけ貢献しているか」を評価できなければなりません。そして、その貢献に応じて昇給や賞与を増やしていく必要があります。いや、増やしているでしょう。
これは改めて学ぶ必要もない、当然のことかもしれません。しかし、これを仕組みとして実現できている企業は、ほとんどないでしょう。
あらゆる仕組みは、企業の状況に合わせて導入されます。しかし、その状況が変化するにつれて、すべての仕組みは見直し続けなければなりません。そうでなければ、企業の成長・発展の妨げになるからです。
人事制度も同様に、会社と社員の成長に合わせて見直す必要があります。たとえば、日本企業では、社員は一般階層、中堅階層、管理階層へと成長していきます。その階層ごとの社員の成長に合わせて、人事制度を見直す必要があるのです。
なかでも重要なのは、現場で働く一般階層の社員です。制度見直しに伴い、お客様と最も近い社員がどのような働き方で成果を上げているのかを把握することで、自社の強みが何なのかも明確になります。これが分からずに経営戦略は打てません。
これまでとは異なる成果を上げていれば、社員が何か新しい取り組みによってお客様の要望に応えていることが分かります。その取り組みを、人事制度の中心となる「成長シート」に随時反映して見直していくのです。
成長シートは社員を評価するだけではなく、期待している成果や優れたやり方を可視化してすべての社員に共有化するものです。成長シートを見直すことは、人事制度の根幹を見直すことでもあります。これができなければ、企業の成長・発展を大きく阻害することになるでしょう。
現在、世界中の企業が取り組んでいる「AI活用」も、実際にAIを活用するのは社員です。AIを活用できる社員へと成長させること、そしてそれを会社として評価できるようにしなければ、この時代で企業を成長発展させることは難しいでしょう。
企業の成長・発展を考えれば、それを支える人事制度の見直しは避けては通れません。また、人事制度が自社の成長にどのように寄与するのかを理解しないまま制度を構築することもできないのです。そこで大切なのが、人事制度によって企業を発展させ、成功を実現してきた経営者の話を聞くことです。見直しは継続しています。
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