第210話 高い経営目標を全社員が喜んでいます。なぜ?

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第210話 高い経営目標を全社員が喜んでいます。なぜ?

2024-05-28

多くの会社では、事業年度の最初に経営目標を掲げ、実現に向けて会社一丸で取り組もうとしています。しかし、全社員がこの経営目標に賛同しているわけではありません。お気づきでしょうか?

私はこれまで、多くの企業から経営計画発表会での記念講演を依頼されてきました。そのため、さまざまな企業の経営計画発表会を見てきましたが、毎回驚くことがあります。

それは、一部の社員が「この経営目標は無理だ」と言っていることです。大きな会場を借りて、自社の社員に加えて取引先や銀行の方も集めて経営目標を発表している中で「無理だ」と発言している社員がいることは、驚き以外の何物でもないでしょう。

この発言は、社員が「経営目標と自分の賃金の関係を全く理解していない」ことを示しています。このことを、経営目標を発表した企業の経営者にしばしば説明して、解決策をアドバイスしてきました。

いくら「この経営目標は必達だ!」と大きな声で叫んでも、社員全員がその気になることはありません。

しかし、ある説明をすることで、社員は全員この経営目標は必達だと考えるようになります。その説明とは「この経営目標を実現したら賃上げ率は〇%になる」です。

例えば、売上高10億円を達成したときの賃上げ率は1%、11億円のときは3%、12億円になったときは5%と、経営目標と一緒に賃上げ率が表示されていたらどうでしょうか。全ての社員は、12億円を目標として頑張ろうという気持ちになりませんか。

万が一「この経営目標は無理だ」という社員がいたら、その社員に対して他の社員が責するでしょう。経営目標が実現できなければ、全社員の賃上げ率は低くなるどころか0%になる可能性もあることを社員は理解するからです。

私はもともと、賃金で社員”個人”のモチベーションを上げてはいけないと伝えてきました。社員が利己主義になるからです。しかし、この賃上げについては、自分の賃金だけではなく、全社員の賃金が一緒に上がることを一人一人の社員が考えることになります。つまり、経営者が考えている「この会社にいる社員の物心両面の豊かさを考えている」と、同じことを社員が考えるようになります。

今までの賃金制度は、ややもすると利己主義の社員にしてしまっていました。自分さえよければいい、 自分さえたくさん賃金をもらえればいいという社員にしてしまう恐れがあったのです。

しかし、この「経営目標」と「賃上げ率」を繋げて発表することで、社員は一丸となってこの会社の経営目標を達成し、全社員で高い賃上げ率を実現しようとします。これはとても大事な社員教育でしょう(※これは大手企業では難しいのです!)。

この会社で社員は、経営者と同じく「全社員が一緒に物心両面豊かになる」と考えながら仕事をするようになります。この考え方に変わった社員は、当然今まで以上に成長するでしょう。

これからは「経営目標」と「賃上げ率」を一緒に発表する時代です。そして社員を成長させる最も良い機会が来たとお考えください。

「経営目標」と「賃上げ率」を一緒に説明することができる人事制度をつくりたい方は、成長塾にお越しください。経営目標の実現ができる、そして社員が一緒になって物心両面豊かにすることができる仕組みを人事制度としてつくることができます。さらに、経営者は賃上げだけではなく、賞与の決め方といった賃金の決め方に一切悩むことがなくなります。お申し込みは簡単です。

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