第284話 経営計画書がなくても売上高が175億円になりました
2025-11-19

私の前勤務先である「株式会社魚力」では、売上高3億円から175億円になるまでの間に経営計画書を作成したことがありませんでした。もっとも、経営計画が必要ないと考えていたのではなく、経営計画書という存在自体を知らなかったからです。
売上高175億円の企業で経営計画書がなかったという話を聞くと、多くの経営者は驚きます。「よくそれで高い売上高を実現できましたね」と、継続して売上が上がっていることを不思議に思われるようです。
売上高を上げるためには経営計画書が必要だと考えている経営者は多いと思います。一切否定することはありません。しかし、この会社では経営計画書は無くとも“あるもの”がありました。それが成長制度です。中心は「成長シート」です。
階層別・職種別に成長シートがあることで、全ての社員が今年は何をすれば良いのかが明らかになっています。経営者も経営幹部も同様です。その内容は全て実践であり、そしてその実践した内容がストレートに昇給・賞与に反映されることになっています。これにより、成長シートの活用を否定する社員は1人もいませんでした。
何をしたらいいのか、どのような知識や技術が必要なのか、どのような考え方で仕事をしたらいいのか。こうした企業経営において社員に求める全てのことが、成長シートとして1枚のシートにまとめられています。
経営計画書はなくとも、社員の成長のための実践シートである「成長シート」があったことで、魚力は売上高3億円から175億円に、さらには1時間あたりの生産性を示す「時間粗利(人時生産性)」も2,600円から5,600円と大きく向上することができたのです。その最大の理由は、全ての社員が企業の目標(人時生産性)実現に向かって一丸となって取り組んでいたからでしょう。
これからも続く高賃上げ時代においては、全ての社員の成長が必要です。年に1回作成する経営計画書だけでは、この賃上げスピードに適応することはできません。
このような時代だからこそ、毎日の社員の成功事例を共有できる成長制度を一日も早く構築し、運用を始めてください。
成長シートを含めた「成長制度」の作成は、グループコンサルティング「成長塾」で学ぶことができます。今であれば来年1月からスタートする成長塾に間に合います。
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