第323話 大手企業に採用で勝つ、たった3つの冴えたやり方
2026-09-16

現代において、新卒採用をしたい企業は「初任給を30万円にするか?」または「『採用三種の神器』の説明できる人事制度をつくるか?」のどちらかが必要です。
およそ3年前までは、大手企業と中小企業でも初任給の差はほとんどありませんでした。ところが、現在は大手企業が軒並み高い初任給で採用募集をしており、就職活動をしている学生はまず初任給を見て応募する企業を選んでいます。
東京で大卒の初任給26万円以下では、もはや応募すらない状況になってきました。そのため、応募者を得るためには最低限、地域平均程度の水準の初任給を提示できなければ難しいでしょう。
仮に中小企業であっても、初任給30万円を提示することができるのであれば、応募者を集めること自体は可能です。しかし、実際に入社先として選ばれるためには、大手企業にはできないことを示して差別化を図らなければなりません。それが「採用三種の神器」です。
採用三種の神器とは、応募者に対して長期的な40年間の成長と賃金の可能性を示すための採用の仕組みです。
1つ目は、入社後40年間でどのように成長していくのかを説明できることです。
2つ目は、出世競争がなく、入社した社員全員が成長できると説明できることです。
3つ目は、入社後40年間で、自分の賃金がどのように増えていくのかを自ら設計できることです。
就活生との面接の際に、この採用三種の神器を説明することで、大手企業に勝って新卒を採用できるようになります。その事例が増えてきました。ほとんどの大手企業は、この採用三種の神器がありません。
少なくとも2030年ごろまでは、この初任給の上昇傾向が続くことは間違いないでしょう。そのため、今すぐ初任給を30万円にはできない企業でも、最低限、各地域で応募を得られるような初任給額を設定しなければなりません。
そのうえで、大手企業よりも安定して学生を採用するためには、応募してきた希望者に「採用三種の神器」を説明してください。
私は、実際にこの仕組みを50年以上前からつくりバージョンアップしてきました。採用三種の神器は新卒を採用するためにつくった採用の武器といえます。この武器の最大の特徴は、大手企業がモノマネしにくい内容であることです。これにより、応募者の中でも「自分の入社後40年間の人生を考え、成長したい」といった意欲が高い学生を採用できるようになります。
ここで重要なのは「初任給の高さ」だけで応募してきた学生を採用することではありません。社員の人生をしっかり考え、40年間その成長を支援し続ける会社であること。そして、その成長を適切に評価し、賃金が増えていくことを仕組みで説明できる会社であること。この考えに共感し魅力を感じてくれるような学生を採用するのです。
高校生を採用する場合は、進路指導部の先生にはこの「採用三種の神器」を説明することがポイントです。大手企業と単純に比較してもらうのではなく、しっかりとした企業であることを先生方にも理解してもらうことで、特に将来有望な優秀な学生を紹介してもらえるようになります。
採用環境はこれまでも厳しい状況でしたが、これからはさらに厳しくなります。これまで新卒採用をしてこなかった企業でも、人手不足による企業のリスクを考慮して新卒採用は始めなければなりません。そのため、中小企業は大手企業との採用競争に勝つ「採用三種の神器」をつくることが非常に重要です。
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