第168話 日本の賃金制度の正しい活用の仕方

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第168話 日本の賃金制度の正しい活用の仕方

   

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人事制度の中で大きなウエートを占めている賃金制度を作ると、どうしても賃金で社員のモチベーションを上げようとしてしまいます。このとき社長が、「賃金がたくさん欲しければ頑張ってください」「頑張った分だけ賃金は増える」と社員に説明してしまうと大きな問題になります。

日本では欧米と違い一般階層を卒業して中堅階層にステップアップします。そして中堅階層を卒業して管理階層にステップアップします。つまり優秀な社員がこの組織でステップアップした結果、最終的な成長のゴールである管理階層にステップアップした社員の賃金が組織の中では最も高くなります。

つまり、会社の中で一番賃金が高いのは管理階層の社員ですが、この管理階層の社員は賃金がたくさん欲しくて管理階層へと成長したのでしょうか。

今、管理階層にいる社員は、経営者と一緒にこの会社を通じて世の中に大きな貢献をしたいと考えているでしょう。それは紛れもなく利他の精神です。社員を成長させて、たくさんのお客様にお役立ちしようと考えているのです。

自分のことを全く考えていないわけではないでしょうが、お金のためだけに管理階層で仕事しているのではなく、周りの人たちを幸せにしたい、社会に貢献したいという考えで仕事をしているのです。世の中のために役立つことでお客様からの支持も増え、会社の業績も良くなり、自分の成長も感じるでしょう。

ところが、世の中に大きく貢献したいと考えている社員に対して「頑張ったら賃金が増える」という発言は、「賃金をたくさんもらいたいなら、管理階層まで成長してください」と言ってしまったことになります。これでは賃金が欲しいという自利の心から抜け出せないまま、管理階層に行ってしまうことになり、決して大きな力を発揮することはできません。

自分の利益のためだけに頑張る社員と、世の中に貢献するために頑張る社員では、成長の違いは歴然です。

社員の大きな成長を考えるのであれば、決して賃金でモチベーションを上げるような賃金制度を作ってはいけないことを知る必要があるでしょう。
ただし、人はこの社会の中でお金がなければ豊かな生活はできないことは十分に知っています。だからこそこの会社で成長することによって賃金は後からついてくることを説明できる会社にしなければなりません。

そのためには、この会社の業績が良く、自分が一般階層、中堅階層、管理階層に成長していくと賃金がどのように増えていくのかを前もってわかるようにすることです。

社員の考え方は様々です。早く世の中に大きな貢献をしたいと意欲を持った社員もいるでしょう。自分でゆっくりと理解をしながら成長するのがふさわしいと思っている社員もいるでしょう。成長する方向性は全く同じでもその成長のスピードに違いがあるのです。

そのため、40年間のモデル賃金を自分で設計できるようにしておくことが一番いい方法なのです。どのようなときにどれぐらい賃金が増えるということが自分で設計できることによって、この賃金制度は浸透していき社員にしっかり理解されやがて空気になります。社員は自分の賃金について一切気にする必要がなくなります。とても大事なことですが、賃金を気にすることなく安心してこの会社で順調に成長することができるでしょう。

日本では賃金制度は社員の成長の後からついてくる。この説明をしているでしょうか。


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