第179話 上司が部下指導する前に会社が絶対やるべきこと

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第179話 上司が部下指導する前に会社が絶対やるべきこと

2023-10-17


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「部下を成長させたい」と上司は考えています。しかし、上司のやっていることが、逆に部下の成長を妨げていることに気が付いていない場合が往々にしてあります。

例えば、上司は朝から晩まで部下に指示命令をしています。これが部下の仕事量を増やして成長を妨げていることに気が付いている上司はあまりいません。

上司に一度、部下に1日どれぐらいの仕事を指示命令しているか確認してみると分かります。上司本人は指示したことは忘れている可能性がありますが、指示命令を受けた部下はたくさんの仕事を次から次と言われるために、どこからその仕事をこなせばいいかその順序が分かりません。優先順位を妨げる行為をしているのが上司であることが往々にしてあるのです。

社員の働く所定労働時間は決まっています。この限られた時間の中で仕事をこなさなければなりません。そしてその取り組む仕事は、必ず社員に求めている成果(期待成果)を上げるための業務(重要業務)でなければなりません。

上司の仕事は部下にたくさんの仕事をさせることではありません。上司の仕事は期待成果を上げる重要業務を特定して、その業務に集中して取り組める環境を与えることです。決して仕事を増やすことが上司の役割ではないのです。

では、上司は部下が成果を上げるためには何をしたら良いか明確に分かっているでしょうか。そしてそのことは上司間で共通の認識はしているでしょうか。A上司とB上司で部下に言っていることが違う場合、この組織では上司それぞれで違った指示命令をし、部下はそれぞれ違った成長をすることになります。

これを防ぐためには、組織全体で部下に対してやるべき重要業務を統一して指導させなければならないでしょう。この体制ができる、やるべきことを明確にすることができるのが「成長シート」です。

成長シートは1つの期待成果に対して、重要業務は3つまでしか書きません。つまり、1つの成果を上げるために必要な重要業務を3つまでに特定し、絞り込むのです。そして成長シートの期待成果は最大5つまで書けます。つまり、重要業務は最大でも15個です。

通常、社員の稼働率(=重要業務に投入できる時間÷所定労働時間)から考えて、基本的に所定労働時間内でこの重要業務に費やす時間の割合は経験上2割程度です。一度自社の稼働率を計算してみてください。相当驚くことになるでしょう。

仮に所定労働時間が174時間だとすれば、34時間しか重要業務に費やせていないのです。残りの時間は付帯業務をこなしています。つまり、この「仕事を絞る」ことをしなければ、部下は成果の上がらない付帯業務を一生懸命取り組むことになります。これではいつになっても部下は高い成果を上げることはできません。

上司の仕事は部下にやるべき仕事を明確に示し、それをできるように環境を整備することです。この体制ができることによって、部下は初めて高い成果を上げる社員として成長していくことになります。この体制ができなければ、いつになってもやることは分かっていても、それ以外の仕事をやらざるを得なくなり、成果は上がらないまま仕事をするようになります。

大事なことは部下に生産性の高い仕事の仕方をさせることです。つまり、(1)取り組む仕事を特定させて、(2)その仕事をやりきらせることなのです。部下が仕事をする上で、この環境を構築することが上司の最も重要な仕事です。

このことができなければ、上司は結果として社員の成果を妨げる、生産性を下げるような指示命令をしていることになります。

このことに早く気が付かなければなりません。上司はこのことに気がついているでしょうか。
またその指導を経営者はしているでしょうか?

 


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