第256話 高い経営目標を社員が選択する時代の到来
2025-04-30
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多くの会社に経営目標があります。それは経営者を筆頭に全社員が一致団結して実現すべき目標であることは確かでしょう。ここで問題なのは、経営目標を社員が本気で実現しようとしているかどうかです。
もちろん経営者や経営幹部はその目標の重要性を理解していて、実現に向けて必死に取り組んでいるでしょう。しかし、社員はその目標を実現する目的すら理解をしていない可能性があります。
会社とすれば「この経営目標は必達だ!」だと発表していたとしても、どうして必達なのかを十分に理解できる説明をした上で目標を発表している会社はそう多くありません。
しかしこれからの時代においては、毎年の賃上げ率を5%以上にしなければ最低賃金の上昇や初任給のアップに耐えることができません。社員の定着率が徐々に悪化する前に、今の段階で対策を考えていかなければならないでしょう。
そのため、これからは経営目標の発表時に「賃上げ率5%を実現するための経営目標である」と、明確な目的を併せて発表しなければなりません。この説明によって社員は、経営目標は自分たちの処遇を良くするための目標であり、全員必達であることを理解します。
とはいえ、今までの中小企業では経営目標を実現したときの賃上げ率は平均1.8%前後でした。5%賃上げするための経営目標はかなり高い目標となるでしょう。
多くの経営者は自社で賃上げ率5%アップの経営目標の実現は簡単ではないと言います。しかし社員からすれば実現が難しいかどうかは二の次であり、どうしてもその目標を達成して5%賃上げしてもらいたいと思うのです。
それでも賃上げ率5%の経営目標の実現は難しいというのであれば、何パターンもの経営目標を発表することになるでしょう。例えば、賃上げ率1%の経営目標、2%の経営目標、3%の経営目標、4%の経営目標、5%の経営目標と5つ示します。
これを社員に提示し、実際に実現できた目標に合わせて賃上げすると事業年度の前に発表しなければなりません。これを発表したほとんどの会社の社員は、5%を実現するための経営目標に取り組みたいと発言しました。
社員全員が5%賃上げを実現するための経営目標を実現したいのであれば、間違いなくその経営目標の実現は可能でしょう。このとき社員から必ず質問されることがあります。それは「この経営目標を実現するためにはどうしたらよいですか?」という嬉しい質問です。
高い経営目標を実現するために新しいことを学ぶ必要はありません。現時点で自社内にある成果を上げるやり方を、全社員で共有化すればいいだけです。そのためのツールが「成長シート」です。
成長シートを新しく導入しようとする会社では、あまり社員が嬉しそうな顔をしないこともあるでしょう。しかし、経営目標の実現が賃上げにつながることが明確になった段階で、社員はこの成長シートを活用して全社員で一緒に成長しようとするでしょう。
今後も高い賃上げが続く日本においては、経営目標と一緒に賃上げ率を発表しなければならない時代になりました。全社員を一緒に成長する気持ちにさせるための人事制度を作成したい方は、グループコンサルティング「成長塾」にお申し込みください。お申し込みは簡単です。
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