第207話 部下指導にはマネジメント力よりも優先すべきものがある

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第207話 部下指導にはマネジメント力よりも優先すべきものがある

2024-05-07

社員が成長すれば業績が向上します。異論はないでしょう。ここで必ず問題になるのは、部下を成長させる上司に期待するほどマネジメント力がないことです。上司がなかなか部下を成長させることができない状況に、経営者は「社員を成長させることは本当に難しい」と思う日々が続いているかもしれません。

しかし、このマネジメント力さえあれば部下(社員)が成長して業績が向上するかというと、現実的には難しいことに気が付かなければなりません。

例えば5人の部下がいた場合、年齢や経験はもちろん、モチベーションも部下によってそれぞれ違うでしょう。そのため、部下を全員同じように成長させることは、どれほど素晴らしいマネジメントスキルを持っていたとしてもかなりハードルが高いと言わざるを得ません。

それでも経営者は、少しでも部下を成長させるマネジメント力を身に付けてもらいたいと思い、上司層の社員にマネジメント研修や管理職研修を受けさせます。しかし、研修でマネジメントについて学んだとしても、一人一人違う部下に対して学んだことをそのままストレートに活用できた経験はほとんどないでしょう。

基本的には、研修で学んだスキルを持って部下指導をすることがスタートであり、様々な状況に合わせて上司も学びながら実践でマネジメントの力をつけていくこと以外に方法はないといえます。

ただ、大事なことをお忘れになっていないでしょうか。

通常、日本では一般階層で優秀な社員が中堅階層にステップアップし、やがて上司になります。この一般階層から中堅階層にステップアップした社員は、一般階層の中で優秀な社員であり、一人前だと評価されて中堅階層になったことを忘れていないでしょうか。

つまり、上司は一般階層の社員の成長モデルなのです。勤務態度を守り、知識技術を身に付け、重要業務を遂行して高い成果を上げてきました。場合によっては高い成果を上げたことだけを評価して中堅階層にステップアップさせたかもしれませんが、成果を上げるプロセスは持っていたことになります。

このことを前提として、上司は部下に質問してみてください。
「あなたは優秀な社員になりたいですか?」
部下である社員は100%「イエス」と答えるでしょう。
部下に指導することがもっともふさわしいのは「一般階層で優秀であった上司」であることを、全ての企業の経営者は忘れているのです。

上司のマネジメント力はあった方がいいでしょう。しかしそれ以上に大切なことは、「上司は部下の成長のモデル」であることです。上司は部下に対して自分のやってきたことを説明することで十分成長します。部下としても、上司が目指すべき優秀な社員のモデルであると分かれば、指導を受ける姿勢も真剣になるでしょう。もちろん上司と部下の人間関係もとてもよくなります。

こうした一般階層で成果を上げるために必要な重要業務、知識技術、勤務態度は何か、上司と部下が確認できるツールが必要になります。それが「成長シートⓇ」です。優秀な社員をモデルに作成した成長シートさえあれば、全ての部下は嬉しそうな顔で、上司の部下指導を受けて毎日成長していくことができます。

いち早くこの成長シートをつくることが、今後の賃上げが続く時代を生き抜くための最も簡単で大切な方法です。この成長シートをつくって社員を成長させ、賃上げをしたい方は成長塾にお越しください。

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