第2話 人事制度は従業員数が何人以上になったら作るべきでしょうか?

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第2話 人事制度は従業員数が何人以上になったら作るべきでしょうか?

2020-01-14

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「人事制度は従業員数が何人以上になったら作るべきでしょうか?」

セミナーの会場等で経営者からしばしば質問される内容です。

一般的には、10人以上、特に30人以上の従業員数になると、経営者は急に人事制度の必要性を感じるようになります。

なぜなら昇給・賞与の支給日からの数日間で、社員が様々な理由を言って退職願を持ってくるようになるからです。

その社員は昇給・賞与の不平不満を口にすることは無いにしても、タイミングからすれば、今回の昇給・賞与の金額に納得できなかったことは火を見るよりも明らかです。

決して社員の支給金額を一覧表にして配ったわけではありませんので、社員は経営者のいないところでお互いの金額を見せ合い、その金額に納得できなかった社員が辞めていきます。

元々経営者は、自分の昇給・賞与の決め方に自信があるわけではありません。それはそうです。昇給・賞与の決め方を学んでから経営者になったのではないからです。

悩んでいたら、人事制度の専門家がいることや、人事制度の書籍があることに気が付きます。

「そうか。この専門家に頼ることによって、自分のこの問題を解決することができる」と思って相談するようになります。

しかし、専門家に作ってもらった人事制度がうまく行った試しはありません。そのことも、実際に失敗してから理解できるのでしょう。

では、人数は何人になってから作ったら良いのかということに関しては、1人社員を採用した段階で、作り始める必要があります。

なぜなら、社員は成長したいと考えているからです。
そして、社員が安心して成長できる仕組み、それが人事制度だからです。

経営者は社員を採用したときに考えています。
「私を真似して学んでほしい」
しかし、社員にとって経営者は雲の上の存在です。「社長だからできることだ。真似をすることなどできない」と社員は考えます。だから自分なりに成長しようとし、なかなか成長できないのです。

このとき、人事制度、特に成長シートがあれば、社員は「このような勤務態度を守り、このような知識・技術を身につけ、そしてこのような重要業務を行えるようになって、このような期待成果を上げられるようになることが私が目指す成長なのですね!」ということがわかります。成長シートに書いてあることに取り組むだけですから、成長スピードは格段に速くなります。

そしてもう1つ、社員を1人採用した段階で人事制度をつくるべき理由があります。
それは、「社員数が少ないときのほうが、構築も導入も運用も簡単である」ということです。

成長シートをつくる種類も少なくて済みます。
説明する相手も少なくて済みます。
運用する際の手続きも単純です。

〇 何を見て決めたのでしょうか。
〇 社員の成果の大きさでしょうか。
〇 やることをやっている業務の遂行度合でしょうか。
〇 知識・技術を習得している習得度合いでしょうか。
〇 勤務態度を守っていることによってでしょうか。

最も重要なのは、業績であることに気が付かなければなりません。

このように自分は何を考えて決めたのかということを、従業員を1人採用した段階で決めておかないと、どうなるでしょうか。

次の昇給・賞与を決める時に、前回は何を考えて決めたのかを思い出すところからスタートします。

年に2回の賞与、前回の賞与で何を考えたかは、当然ながら忘れてしまっています。そのため、思い出すという大変なことからスタートしなければなりません。

そのような体験を繰り返しながら、段々人数が増えていって「難しい」と思って間違った道に進むのです。
だから、成長塾等に来られた多くの経営者が「もっと早く人事制度をつくれば良かった」と口にするのです。

人事制度をつくるためには、昇給・賞与をどのように考えて支給してきたのかをまとめなければなりません。

従業員を1人採用した段階から、昇給・賞与の決め方をまとめることをやらなければなりません。自分は何を考えて決めたのかを、記録しておくこと。これが重要なことだと知ってください。

人事制度は、社員に発表するかどうかは別にして、1人社員を採用したら既に作り始めなければならないのです。



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