第23話 この大変な経営環境で同じ評価シートを使い続けますか?

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第23話 この大変な経営環境で同じ評価シートを使い続けますか?

2020-06-16

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「社員の成果が2割も3割も落ちています。このままだと優秀な社員が高い評価になりません。どうしたらよいでしょうか?」

最近増えているご相談です。

今、9割以上の企業で業績が下がっていることは事実でしょう。コロナ禍による前代未聞の大不況です。これ程の影響を6か月前に予測できたでしょうか?

社員が何とかしようと懸命に行動を起こしたとしても、一朝一夕に元の高い成果に戻すことは難しいでしょう。ともすればさらに成果が下がり続けている現状があるかも知れません。コロナ禍の中、今まで通りの仕事のままでは高い成果に戻せないことはハッキリしました。それでは、このコロナ禍による不況のせいで社員の評価は下がりますか?

成長シートは、我が社にいる優秀な社員をモデルにつくります。最も高い評価である成長基準の5点には優秀な社員が上げている最も高い数字が入ります。しかしこの環境下では、今まではその数字を上げることが出来ていた優秀な社員でも成長基準の5点の成果を上げることは困難です。思ったように成果が出せないのは、社員がただ落胆して途方に暮れて何もしないからですか? 仕方がないと行動を起こすことを諦めているからですか? 恐らくそうではないでしょう。

その逆で、優秀な社員はそれでも何とかしようと次々に行動を起こしているはずです。それでも環境が厳しく、今まで通りの成果を上げることが難しいのです。それなのに、成果の数字が下がったからと評価が下げられてしまうとしたらどうでしょう。

どんなに頑張っても、このコロナ禍が終息しない限り成果は下がり続けます。このまま会社が新しい施策を打たなければ、今は何をしても無駄だと、密かに行動を起こすことを諦めてしまうでしょう。

では、それを防ぐためにはどうすればよいでしょうか。その方法が2つあります。

まずは、成長基準の5点の数字をつくり変えることです。

どんなに大きく環境が変化したとしても、全社員の成果が一律であることはありません。その成果には組織原則2:6:2通りの違いが出てきます。

つまり、この厳しい環境の中での最も高い成果を上げた社員の数字を成長基準の5点にもってきます。それが今までよりも2割低い数字だとしてもです。

そして、その社員が現状でやっている重要業務を特定します。それによって、たとえば5割売上が下がった社員も、やり方によっては2割の減で済むことを知ってもらうことが出来ます。会社としても、現在の厳しい環境の中での、最小限の成果の減少で食い止めることが可能となるでしょう。

ただし、その成果を上げるための行動である重要業務も変わっている可能性が大です。現状最も成果が高いそのやり方に、全社員で一斉に共有化し取り組むために、成長シートは間違いなく大活躍します。

もう1つは、毎回繰り返しお話ししているチャレンジシートとしての成長シートの活用です。

厳しい状況だからと膝を抱えていても何も解決しませんので、すべての社員に成果を上げるための新しい仕事、新しい業務に挑戦してもらうことになります。新しいことに挑戦して、その結果もっと高い成果を出すことが出来たのであれば、そこで重要業務を追加したり見直したりすることになります。

そのとき絶対にしてはいけないことがあります。

それは、もしその挑戦が失敗に終わったとしても、それを絶対にマイナス評価しないことです。これを肝に銘じてください。

元来、経営者にはチャレンジしない社員が多いという悩みがあります。その原因は、失敗したときに評価が下がる、ひいては処遇(昇給・賞与)が下がる可能性を危惧してのことです。

挑戦に失敗した社員の評価を一度でも下げたことがあれば、新規事業に取り組もうという社員がいなくなるのも当然です。
10の行動を起こして、せいぜい上手く成果に結び付く行動は1つくらいでしょう。そのためにも私達は、9つの失敗をマイナス評価しないと社員に約束することが必要です。

この環境の中、挑戦していかなければこの不況の波にのまれてしまうことになりかねません。マイナス評価をしないと約束して、挑戦的な組織に変わっていく。今がそのチャンスの時です。

これからの新型コロナ第2波・第3波も懸念されています。そのときに経済はどう動くのか、経営環境にどう影響を与えるのかは、全く誰も分かりません。その中でも社員は日々チャレンジします。そのチャレンジを続けながら成長シートをその都度タイムリーに見直してください。

これからの夏の賞与・冬の賞与でも、今の評価シートや考課シートを活用することだけは絶対にしないでください。

そんなもので評価すると言われた社員の落胆ぶりや、仕方がないと諦めて行動を変えない会社に、明日はない。そんな状況が刻々と迫っています。

私たち経営者にとっても挑戦です。



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