第61話 新卒社員に絶対説明が必要なこと

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第61話 新卒社員に絶対説明が必要なこと

2021-04-13

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「努力は報われる」

オリンピック水泳選手として選考された池江璃花子選手が「努力は報われる」とインタビューで答えていました。

テレビに映るスポーツ選手はどんなに努力をしていたとしても、結果が悪ければその努力を認めてもらうことはなかなかありません。メダルを獲得した選手しか表舞台に出ることはないのです。

池江選手は白血病と闘いながら、2種目で五輪内定を勝ち取り、素晴らしい結果を残しました。この池江選手の一言はとても重みがありました。

企業では社員に高い成果を上げることを求めています。そのため様々な教育、そして上司の指導が存在します。

上司は部下の成果を上げるために、何をすれば良いでしょうか。たとえば「発破をかける」という言葉があります。非常に曖昧な言葉であり、何をしているのかは皆目検討もつきませんが、イメージとすれば厳しく指導することが伺い知れます。
このときに、その指導が有効であるかどうかは成果の大きさで判断するのでしょうが、成果を上げるためにはプロセスがあります。その会社の社員としてふさわしい行動をしているか。そして重要業務を行うための知識・技術を身につけているかどうか。そして成果を上げるための重要業務をやっているかどうか。このプロセスが重要になります。

新卒で入社した社員がすぐに高い成果を上げることはできませんが、成果を上げていないからといって遊んでいるというわけではありません。
成果を上げられなくても、勤務態度を守っているでしょう。そのことを認めてあげることがとても大切です。そして知識・技術を学ぶ研修に参加して、習得すべく努力しているでしょう。また、業務をするための研修に参加して業務ができるように努力をしているでしょう。これもすぐにできるようにはなりませんが、このプロセスが向上していけば結果(成果)は必ず後からついてきます。

今回の池江選手の言葉を借りれば、「プロセスが向上すれば間違いなく結果(成果)はついてくる」ということです。
このことが分かっている会社は、「成果が低いから」と社員を叱ることはまずありません。
成果を上げるためのプロセスを学ぶ中で、一つ一つできることを認めてあげ、成果は後から結果としてついてくることを説明すれば、社員も焦ることはないでしょう。
そしてそのプロセスが向上することを確認しながら、やがて実現できるであろう結果を楽しみにして努力すると思います。
このように結果が後からついてくると分かる努力は決して苦しいものではありません。安心してその努力を続けることになるでしょう。

この仕組みがない会社は、結果がなかなか出なければ、社員は「自分には適性がない」と思ってその努力を密かに辞めてしまうことすらあります。
「3年で30%の新卒が退職する」原因の1つはここにあるかもしれません。
最初にプロセスが向上していく、結果が後からついてくる。当たり前のことですが、この当たり前のことを社会人1年生に教えるときは、今でしょう。

人の成長は簡単ではありません。「一人前になるには10年前後かかる」とほとんどの経営者が口を揃えて言います。
10年経ったら一人前。その頃に一人前の成果が上がるという意味です。一人前になる前はプロセスの向上を認めてあげること。そんな仕組みをつくらなければなりません。その一番のツールが成長シートです。



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