第189話 上司の部下指導の力を高める方法

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第189話 上司の部下指導の力を高める方法

2023-12-26

経営者の悩みの一つは「上司が部下を上手に成長させていない」ことです。そのために管理者研修や管理者向けの書籍を購読するよう、自社の上司に勧めるでしょう。

当然、上司は研修や書籍を通じて大切な学びを得られるでしょうが、問題は実際に部下を指導して成長させることができるかどうかです。

この問題に悩んでいない経営者はいないと思いますが、一つ大事なことを忘れています。それは「自社にとって優秀な上司とはどのような上司であるか」です。

私はかつて小売業に勤めていましたが、小売業では通常、店の売り上げで店長を評価しています。店の売り上げが高ければ優秀だと評価されると分かれば、店長は自ずと“ある”ことを考えます。それは「優秀な部下がいたら高い売り上げを実現できるだろう」です。

A店にはベテラン社員が多く、B店はベテランと新人が半々で、C店は新人が多いと仮定した場合、A店の売り上げが高くなることは想像に難くありません。それではA店の店長を実際に優秀だと評価するでしょうか。

もちろん店の売り上げが高いことは評価の一部にはなるでしょう。しかし、実際に売り上げが高い理由は優秀な社員がいるからだと経営者は見抜いています。そのため、売り上げの高さだけで評価して、多くの昇給・賞与を出すことはないのです。

このとき、自社にとってどのような店長が優秀であるかを考えておかなければ、全店長を優秀にすることはできません。どの店長も同じように売り上げが高ければ評価されると考えてしまうと、結果として部下を成長させるよりも即戦力のあるベテラン社員を雇った方がいいとなるからです。

この即戦力を求めているのは、実際は経営者より現場の上長であることが多いのです(『即戦力に頼る会社は必ずダメになる』(幻冬舎)をご参照ください)。

経営者であれば共通して「部下を成長させることのできる上司が優秀な上司だ」と考えています。どのような上司が優秀であるか全上司に説明しなければなりません。経営者は薄々感じていると思います。勤務態度を守れない社員を指導して守らせる。知識技術を持っていない社員に知識技術を学ばせる。重要業務をやったことがない社員に重要業務をやらせる。結果として成果が後からついてきます。

このように考えているのであれば、経営者は上司の評価は配属された部下一人一人の成長した点数で評価することが最もふさわしいと気がつかないでしょうか。

そしてそのことを可視化することで、意外や意外、自社には部下を上手に成長させている上司がいることが分かるでしょう。その上司のやっている部下指導の仕方を可視化して共有化することができたら、自社の上司は全員部下を上手に成長させることができる優秀な上司になります。

まずはこのことができなければ、管理者研修に参加しても管理者向けの書籍を読んでも実際の部下指導に役立つことはありません。それは自社にとって優秀な上司が可視化されていないために、目指しようがないからです。

全上司を優秀にするためには、自社に今いる優秀な上司を可視化すること。それさえできれば、考えられないほど早く、上司は部下指導が上手にできるように成長していきます。

大事なことは自社にとって優秀な上司を可視化することです。あなたの会社では優秀な上司がどのような上司か可視化されていて、全上司の目標になっているでしょうか?

 


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