株式会社ダイエツ様(地質調査・建設コンサル・測量・補償コンサル 福島県)

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株式会社ダイエツ様(地質調査・建設コンサル・測量・補償コンサル 福島県)

「成長塾での学びを活かした人事制度を導入した事で赤字だった経営が黒字化。売上高が約3.6倍と飛躍的にアップしました。本当に感謝しています」株式会社ダイエツ 代表取締役 大塚修一 氏と執行役員専務 平岩哲夫 氏の写真
社員の意識向上と給与の公平感アップのために成長塾に受講した、株式会社ダイエツの代表取締役 大塚 修一 氏と執行役員専務 平岩 哲男 氏。その両氏に、成長塾での学びをどう活用し、どのような効果を得たのかについて詳しく伺いました。

●会社プロフィール
社名    株式会社ダイエツ
所在地  〒965-0831 福島県会津若松市表町2番53号
資本金  30,000,000円
設立    1973年4月11日
事業内容 地質調査・建設コンサル・測量・補償コンサル
URL    http://daietsu.co

 

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1.福島県に本社を構える老舗総合技術コンサルタント企業

――ダイエツの会社概要をお聞かせください。

ダイエツ様の社員が測量している様子(写真)
高い資格・技術を持った社員たちが、日々、社会インフラの整備のために使命感を持って働いています。

株式会社ダイエツは福島県会津若松市にて1973年に創業した、2023年で50周年を迎える総合技術コンサルタント会社です。

測量、設計、地質調査、メンテナンス、人材派遣の5部門から構成されており、公共事業を通じて、道路、河川、治山などの社会資本の整備のお手伝いに携わっております。

本社のある福島県を中心に、宮城県、新潟県、北海道に営業所を構えており、東日本全域の現場に対応しております。

ちなみに災害などが発生した際は西日本への出張も行っております。数年前に広島で起こった豪雨災害の時には、現地まで応援に伺いました。

社員は55名。3年前に出来た子会社も含めると90名のスタッフが働いています。

2.課題だった「社員の成長」のために成長塾の受講を決意

――成長塾を受講した背景をお聞かせください。

株式会社ダイエツは、今から約10年前に「新創業」を掲げて、ダイエツ測量設計株式会社から今の社名へと変更し、新たに生まれ変わりました。この時に、県外から高い技術・資格を持った人材をたくさん採用したのですが、なかなか上手く歯車が噛み合わずに、大きな赤字を出してしまいました。

そこで新たな会計事務所に依頼。会計部門の整備を行ったのですが、それでも高くなった人件費や外注費をまかなうほどの売り上げを出せないままでした。

その理由は様々ありますが、大きくは高い技術・資格を持ってはいても意識レベルの低い社員がいる事、そしてそうした社員を成長させる人事制度を設けていなかった事だと考えました。
さらには給与査定が明確化されておらず、不公平感がある事も課題として挙げられました。

そんな折、会計事務所に紹介していただいたのが成長塾だったのです。

信頼している事務所からの紹介である事と、私たちが抱えていた人事上の課題解決に関わる内容だった事から参加してみたところ、非常に参考になる内容でした。
ぜひここで人事制度を学んで、当社にも採り入れたい。そう考えて、社長と専務の二人で受講し成長シートを作り上げていきました。

⇒成長塾についてはこちら

3.人事制度導入で売上高が5億5000万円アップ! 約3.6倍に!

――人事制度の導入後、どのような定量的効果を得ることができましたか。

2011年4月~2012年3月をBefore、2020年4月~2021年3月をAfterとし、成長塾受講前後を比較した定量的成果を以下に示しました。

ダイエツ様の定量的成果の表
(クリックで拡大)

売り上げや粗利、給与など、原価管理に関わる情報はすべてオープンにして、社員はどの仕事がどんな儲けを出して、その利益のどれくらいが社員に還元されているか、すべて把握出来るようになっています。

――導入前と導入後で、どの数値も大きく上昇しています。中でも売上高が5億5000万円近くアップしているのが印象的です。

はい。倍率で言えば約3.6倍になりました。「事業は人なり」という言葉の通り、社員の成長が売り上げを大きく伸ばしてくれました。高い技術と資格を持っている人が、しっかりした考えを持って仕事に臨めば、自ずと仕事は増えていくという事が証明された結果だと思っています。

導入当初は会津若松市だけだった仕事現場も、福島県全域、東北管内、東日本管内とどんどん拡大していきました。

――黒字化にも成功していますね。

これは売り上げアップだけでなく、外注費が42%から32%に減少したのも要因のひとつですね。情報共有で、社員に原価の意識付けが出来た事もあって、どれを外注に出すかバランス良く選択出来るようになったと感じています。

外注率を減らしてはいますが、社員の成長もあって残業時間を減らす事にも成功しました。

――定着率も42%から71%と大幅にアップしましたが、残業時間の改善が主な要因でしょうか?

残業時間だけでなく、経営情報の公開を行ったり、ひとりひとりとコミュニケーションを取ったりと、いろんな要因が重なった結果だと思います。赤字から黒字に転換する際に、会社にお金を残さず、ほとんどの利益を社員に還元したのも良かったのかもしれません。

今でこそ利益を残せるようになりましたが、当時はドキドキしながら、社員に還元していました。

4.社員の意識が変わって仕事ぶりがより高いレベルへと昇華

――成長シートの運用や社員への情報共有の結果、数字以外でどのような変化がありましたか?

実際にビデオスキャンされている写真
ビデオスキャンなど最新の機材を活用する事によって、工機の短縮や効率化、費用削減などにも取り組んでいます。

社員が前向きに仕事に臨んでくれるようになりました。前はどこか「やらされている感」がありましたが、今は数字や評価を明確化した事で、「自分がやるんだ」という意識に変わってくれたように感じています。

そうした意識の変化は仕事ぶりにも影響を与えるようです。どうやったら良い仕事が出来るか、次に繋がるかを考えながら、お客様とやり取りしてくれるようになりました。

課長の管理者としての意識が上がってくれたのも、良かった点です。成長シートによる社員の評価を課長が主軸となって行っている事が、原因としては大きいですね。課長クラスが集まる所属長会議では、マネジメントや原価管理に関して、以前よりも高いレベルで話し合いが出来るようになったと感じています。

5.継続と浸透のために成長シートをシンプル化

――成長シートを作成する上で、工夫した点があれば教えてください。

継続と浸透を目指して、とにかくシンプルにしました。

まず成長シートは、係員用と課長用の2種類だけにしています。通常の成長塾の教えでは、部門や階層ごとに成長シートを用意するのですが、それだとかなり評価や査定に時間が掛かってしまいます。当社は人事部がなく、上長は他の仕事をしながら面談を進める必要があるため、このような形となりました。

こうした試みのお陰もあって、人事制度の運用を10年続けられているのだと思っています。

――成長シートの浸透は、最初から上手く行きましたか?

最初は多少の抵抗はありました。社員からは、「なぜ必要なのか」と問われましたね。ただ不公平感のない評価を行うためと伝えると共に、しっかりコミュニケーションを取る事で納得してもらっています。

具体的には、課長との面談の結果を取締役にもしっかり共有して、さらには社長と対話する時間も設ける事で、成長シートだけでは把握しきれない部分をフォローするようにしています。

6.成長塾での学びを活用するためのアドバイスとは?

――これから成長塾を受講する企業に向けて、アドバイスをお願いします。

当社では、まずは続けるためにシンプルにする事を考えました。
自分の会社にマッチした形に作り上げられる点が成長シートの良いところですので、重要なエッセンス、核となる部分は守りつつ、上手く形にしていけば良いと思います。

また成長シートでの評価は、ぜひ給与に反映させてください。評価がそのまま給与に反映されるとなれば、不公平感はなくなりますし、社員も納得して仕事に励んでくれるようになるのでオススメです。

ただ評価と実際の給与とで、制度上どうしても差が出てしまう場合はあるものです。当社ではそういう場合、調整給という形で補填すると共に、より完成度の高い評価になるようブラッシュアップを計っています。

7.将来を見据えた取り組みにも成長シートを活用

――最後に今後の展望についてお聞かせください。

社内的な話で言えば、当社では現在「新ダイエツプロジェクト」と題して、未来のダイエツの中枢を担う社員6名でグループを作って、10年後、20年後を見据えた活動を行っています。まずはそこでの取り組みや、成長シートでの学びを経て、より成長した社員たちが将来、社長や幹部として活躍してくれる事を期待しています。

成長塾を受講して作り上げた人事制度を導入する事で、先にもお話したように、定量的な数値はここ10年で大きく上昇しました。本当に感謝しています。
「継続は力なり」と思っていますので、今後も成長シートを使った人事制度は、確実な運用を目指していきたいと考えています。

またここ数年は、新型コロナウイルスの影響で、松本先生に直接お会いする機会がなくなってしまいました。松本先生にお会いするといつも大きなパワーをいただけるので、早く事態が収束して、またお会いする機会が出来る事も期待しています。

ダイエツ様の集合写真
社内では定期的に次世代を担う社員が集い、大塚社長や平岩専務を中心に忌憚ない意見が日々取り交わされています。

株式会社ダイエツ様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


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※ 取材 2022年2月



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