第163話  社員の賞与予定金額は1年前に分かるから頑張れる

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第163話  社員の賞与予定金額は1年前に分かるから頑張れる

2023-06-20

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経営者にとって賞与を決めることはとても大変な仕事です。場合によっては、1か月間毎日のように悩みながら決定されている経営者もいるでしょう。

しかし、この経営者がどんなに悩んだとしても、社員から感謝されることはありません。
「社長、今回賞与を決めるのにとても悩んでいた様子を拝見しました。お疲れ様でした」という労いの言葉は一切ありません。なぜなら、社員は社長が悩んで賞与を決めていることが全く分からないからです。

もともと賞与は会社全体の業績によって支給する合計金額を決め、そして社員それぞれの成長によって賞与額を決めることになります。

「頑張った社員にはたくさん出す」というNGワードは、決して経営者の口から発信してはなりません。この言葉の意味は、この会社には頑張ってたくさん賞与を出した社員と、頑張っていなかったから賞与が少ない社員がいることを社員に説明したことになります。それでいいでしょうか?

賞与をたくさん出したトップの社員は、考えてみれば一人です。それ以外の社員は全員、その社員に比べて頑張っていないことになります。「頑張った社員にはたくさん出す」はとても問題発言と言わざるを得ないでしょう。

社員の成長によって賞与を支給していることは間違いありません。このことを仕組みにしなければなりません。そのため、毎年事業年度の最初に経営目標を発表しながら、この仕組みを説明しなければなりません。

賞与原資、いわゆる賞与の合計金額は何かの業績に連動して決めています。中小企業であれば、この業績連動で決めていない経営者は1人もいないでしょう。ただそれを社員に発表しないだけです。

そして、社員の成長によって賞与を支給していることも間違いありません。仮に、成長シートがあり、成長点数が計算されているのであれば、80点の社員と60点の社員と40点の社員では賞与が違います。これも頑張った度合いによって出しているのではなく、会社や上司が一生懸命、社員を成長させ、その結果として成長点数が高まり、それに伴って徐々に賞与が増えていくのです。

このことが仕組みになれば、社員の賞与はたったボタン1つで決めることができるようになります。

そして大切なことは全社員が次のような発言をするようになることです。
「今回の経営目標をみんなで実現しましょう。そして、自分の成長シートでじっくりと成長していきましょう」
全社員がお互いに教え合うことで会社の業績が向上し、そして社員が着実に楽しく成長することになります。

そして「社長の想いに応えられるよう私たちは成長し、たくさんの賞与をもらいましょう」という発言が現場から出てこなければなりません。

賞与を支給する時、多くの経営者は頭を抱えることになります。なぜならしばしば賞与支給した後で、社員が辞めることがあるからです。これは何を意味するかというと、この会社の賞与の支給の金額が理不尽だと、納得できないから辞めるのです。そうあってはなりません。

必ず⦅事業年度の最初⦆、大切なのでもう一度言います。⦅事業年度の最初⦆にこの会社の今年の賞与の合計金額をどう計算し、社員の成長に伴って賞与がどうなるかを社員に伝えてください。例えば、3月決算であれば、事業年度がスタートする4月の時点で自分の夏と冬の賞与金額が電卓をたたけば分かるようにすることです。

賞与の大きさが会社の業績の向上と一致することを理解する必要があるでしょう。

社員は賞与がいくらもらえるか、事業年度スタート時に電卓をたたいて分かる状態になっているでしょうか?

 


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