加茂繊維株式会社様(繊維製品の開発・製造・販売 岡山県)

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加茂繊維株式会社様(繊維製品の開発・製造・販売 岡山県)

「社員を評価するのではなく、社員が成長する人事制度になったお陰で、社員の成長するスピードが大きくアップしました。中小企業にとっては、まさに”魔法の人事制度です”」加茂繊維株式会社 代表取締役 角野充俊 氏(写真)

既存の人事制度に疑問を感じる中で成長塾の存在を知り、受講して人事制度を構築。
運用を始めて売り上げアップや社員の成長に繋げることに成功した
加茂繊維株式会社の代表取締役 角野 充俊氏に、その経緯と効果について詳しく伺いました。

●会社プロフィール
社名 加茂繊維株式会社
所在地 〒708-0821 岡山県津山市野介代1650-1
資本金 10,000,000円
設立 1973年8月
事業内容 繊維製品の開発・製造・販売
URL  https://www.kamoseni.co.jp/

 

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1.着る岩盤浴「BSファイン」の開発・製造・販売を行う老舗繊維メーカー

―― 加茂繊維の会社概要をお聞かせください。

加茂繊維様の工場の様子(写真)
工場内では約80名のスタッフが集中して、手作業で様々な製品を製造

自社開発の着る岩盤浴「BSファイン」を使ったインナーウェア等の開発、製造、販売を行っている、1973年創業の繊維メーカーです。元々は大手アパレルメーカー・グンゼの下請け工場からスタートした弊社は、そこで培った日本トップクラスの縫製技術を活用して、有名セレクトショップのOEM品の製造や、オリジナルブランドの立ち上げ・運営、百貨店への出店などを行うようになりました。

しかし、様々な事業を展開する中で、バイヤーさんの多くが「ブランドを育てる」意識に欠けていることがわかり、我社しか出来ない独自性を持ち、ビジネスを展開する必要性を痛感。その結果、直販体制をつくり上げました。

そこで1999年に、新たな素材「BSファイン」の開発に着手しました。しかし本製品は、天然石である鉱石を繊維に練り込んでいるため、なかなか品質を安定させることが難しく、開発だけで4年、量産化に10年掛かりました。

これまでになかった素材なので、大手繊維メーカーの協力も仰ぎ、すべてのデータを数値化すると共に、測定方法も自社で策定しながら進めていったためです。
そうした試みもあって「BSファイン」は、多くのお客様に受け入れていただきました。今はTV、新聞、ラジオ等の広告や、弊社のECサイトと全国の百貨店の催事にて販売を行っています。

――開発されたインナーウェアや「BSファイン」の素材を扱わせて欲しいという引き合いは、たくさんあるのではないですか?

お問合せはたくさんいただいています。しかし、機能を説明しないと価値が分からないので、すべて断わらせていただいています。

一部、過去に販売を協力していただいたところがあるので、そこに少しだけお渡ししていますが、それ以外はすべて直販です。

加茂繊維様のBSファインを用いた製品「ウエストウォーマー」(写真)

着る岩盤浴「BSファイン」で作られたウエストウォーマーを始めとするインナーウェアが
加茂繊維の主力商品

2.社員の成長を促進して頑張りを評価できる人事制度に共感

―― 成長塾を受講した背景をお聞かせください。

元々導入していた人事制度に疑問があったのが背景としてありました。弊社では30年前と10年前に、あるコンサルティング会社の人事制度を取り入れました。しかしその人事制度には、いくつか納得いかないところがあったのです。

ひとつは「こういうもの」と決められた制度を、会社の規模や実情に関係なく、そのまま使うこと。そしてもうひとつが、その人事制度では社員の評価しか出来ず、仕事の仕方や成長を促したりが出来ないことです。

そんな時に、たまたま成長塾の案内を見たのです。そこに書かれていた内容に惹かれて、すぐに松本先生の書籍を購入して読んでみたら、内容がとても納得できるものでした。またそのタイミングで、弊社の所在地である岡山県で人事制度セミナーが開催されることが分かり、すぐに参加を申し込みました。

実際に生でお話を聞いてみると、まさに自分が不満に思っていた既存の人事制度の悪いところを、すべて払拭してくれる内容でした。ここで学んで実践すれば、きっと社員全員、仕事が出来るようになるし成長もできる。そう思って、すぐに成長塾の受講を決意しました。

当時の専務と部長を連れて、「この人事制度を取り入れるぞ」と言って、同じ人事制度セミナーにもう一度参加したのを、今でもよく覚えています。

その後すぐに、2015年12月からの135期の成長塾を受講させていただきました。

⇒成長塾についてはこちら

3.社員の成長・定着により3年で売り上げが約3倍に!

―― 人事制度の導入後、どのような定量的効果を得ることができましたか。

2017年4月~2018年3月をBefore、2020年7月~2021年9月をAfterとし、成長塾受講前後を比較した定量的成果を以下に示しました。経営的な数字の部分は、ほぼオープンになっています。

加茂繊維様の定量的成果の表

(クリックで拡大します)
ちなみに計測の月が替わっているのは、途中から決算期を変更したためです。成長塾の効果で、社員の成長スピードが大きく上がったこと、また人の定着率が上がったことによって、3年で約3倍と急激に売り上げを伸ばすことができました。

弊社は、2年以内に年商100億円、5年で500億円を目指しています。そのためには社員の成長が必要不可欠ですので、今回は社員教育のために投資しました。

労働分配率は下がっていますが、これは社員の人数があまり増えていないにも関わらず、売り上げが大きく伸びたためで、額自体は1.3倍上がっています。2017年では平均3ヶ月分だった賞与が、2021年には平均で6ヶ月になりました。もっとも少ない社員でも、かつての平均以上の4ヶ月分は貰えていますし、最も評価の高い社員に至っては12ヶ月分の賞与を支給しています。

会社は右肩上がりですし、会社の業績と社員の成長により給与や賞与が支給されることもあって、社員はより成長を実感出来ているのではないでしょうか?

4.社員に分かりやすいシンプルな人事制度とは?

―― 成長塾で学び、新たな人事制度を導入するにあたって、苦労した点があれば教えてください。

成長シート・経営計画書・志プロジェクトの冊子(写真)
「成長シート」だけでなく、「経営計画書」や「志プロジェクト」など、様々なツールを用いて社員教育に注力

社員に理解しやすい、シンプルな制度に作り上げることに苦心しました。

成長塾の特徴のひとつは、会社ごとの制度や実情にマッチした自社オリジナルの人事制度が出来上がることです。そこで最初は私自身が、次に幹部社員が中心となって、人事制度を構築したのですが、いずれも内容が難しすぎたようで社員にしっかりと意図が伝わりませんでした。

毎月、試行錯誤しながら何度もブラッシュアップを重ねて、近年ようやく形になってきたところです。

ただ、まだまだ理想には遠いとも思っています。後から松本先生にお聞きしたところ、成長塾の人事制度は「業務に詳しい人が作るほど難しくなる」らしいですね。

―― 分かりやすくシンプルにというのは、具体的にどんなところに気を付けられたのですか?

例えば「成長シート」が、業務のマニュアルになるように心がけています。

業種と階層ごとに「成長シート」を作り、例えば製造部門の一般職に合った「成長シート」に記載された仕事を覚えれば、自然と製造部門の一般職に必要な業務はすべて覚えられる。そんな「成長シート」になることを目指して作りました。

5.「成長シート」の役割は社員の進むべき道を示すこと

―― 分かりやすくシンプルな「成長シート」が出来ると、どのような効果が期待できるのでしょうか?

社員の成長スピードが早くなります。
「成長シート」に記載されていることがすべて出来れば、それはその階層、その部門において優秀な社員に全社員がなれます。つまり「成長シート」を見れば、優秀な社員になるための道筋が分かるのです。そうすることで社員は、無駄なことに時間を費やすことなく、「成長シート」に書かれたことだけをやれば良くなります。やる、やらないの整理整頓ができるのです。

霧の中を頑張って歩いても、目的が見えなければ、その道が正しいか分かりませんし、必死になって走れません。その点、「成長シート」というロードマップがあれば、目的地にまっすぐ向かうことができます。

私は、社員の成長が会社の成長に繋がると思っています。そのため、予算としては年間5000~6000万円、回数では約250回近くを掛けて、社員教育を行っています。中途採用の社員が付いて来られずに、数日程度で辞めてしまうことが多くなり、今では新卒を中心に採用して、イチから教育を実施しています。

それら数々の社員教育が、「成長シート」のお陰で質が上がり、より的確に出来るようになりました。結果として、弊社ではたくさんの社員が早く、大きく成長してくれたと実感しています。

6.成長塾に参加して良かったこと

―― 新たな人事制度を導入したことで、改めて感じた成長塾の良さを教えてください。

繰り返しになるかもしれませんが、会社の実情に合わせた加茂繊維専用の人事制度を自分たちで作り上げられる点、そしてそれが、社員を評価するだけでなく成長を促す効果も持った制度になる点です。

自分たちで作るので、会社が成長したり実情と制度が合わなくなってきたら、自分たちで変更・進化させていけば良いというのも、ありがたいところですね。

あとは成長塾の各講座が終わった後に、受講生で集まっての交流会も良かった点ですね。他の経営者のお話を聞いて、自分になかった考え方、失敗例や成功例などを、生の声で聞くことができたので、勉強になりました。

7.「すぐに取り掛かること」が人事制度運用の第一歩

―― 人事制度に悩んでいる企業に向けて、成長塾の上手な活用法についてのアドバイスをお願いします。

まずは未完成で良いから、仮運用を始めることです。最初から上手く進むことなんて、なかなかありません。

私もいくつものトライ&エラーを繰り返すことで、やっと形になってきたところです。
松本先生から学んだ人事制度を、本当の意味で実現させるのは簡単ではありませんし、時間も掛かります。ですので、まずは仮運用を始めてください。そうすると、だんだん、その真髄が分かってくると思います。

加茂繊維様の工場で働く従業員の皆様(写真)

社員一人一人が大きく成長したことで、会社の業績は大きく上昇

―― 最後に今後の展望についてお聞かせください。

2年以内に年商100億円を目指し、弊社では繊維以外のビジネスや海外展開など、新たなビジネスも計画的に進めています。

このように会社が成長していくと、またそれに合わせた人事制度を再構築しなければなりません。しかしまだまだ弊社の人事制度はレベルが低いと思っています。

成長塾で学んだことを活かして、成長シートやステップアップ制度を作ったり、成長支援会議やフィードバックを実践したり、様々な取り組みを行っていますが、まだ本当の意味ではモノに出来ていません。そこでもう1回、成長塾を再受講して、ブラッシュアップを図りたいと思っています。

もうひとつ遠大な話をすれば、松本先生にはぜひ多くの中小企業に広めていただきたいと思います。全ての中小企業が成長塾の人事制度に取り組めば、全ての企業がさらに成長出来ると思います。

自らのものとして導入すれば、必ず社員と会社は大きく成長できる。そんな、まるで「魔法の人事制度」が成長塾を受講すれば構築できます。

角野社長

加茂繊維株式会社様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


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※ 取材 2021年9月



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