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第15話 経営者を悩ませるあの問題を解決しましょう

2020-04-14 [記事URL]

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「いくらマネジメント研修に行かせても、学んだことが役に立ったとは思えない」

成長塾で経営者と話をしていると、ほとんど全員が同じような悩みを持っています。

経営者がこのような悩みを持っていること自体、決して珍しいことではありません。

この時、経営者の頭にあるのは次のようなことだからです。

「マネジメントしている社員が、マネジメント力を身につけることができたら、『あの問題』を解決できる」

『あの問題』

それは、成果の低い社員をどうにか成果の高い社員にできないか、という問題です。

「どうして成果の低い社員がいなくならないのだろうか。きっと、上司がマネジメント力を身につければ、全ての社員の成果を上げさせることができるはずだ」

しかし、残念ながらこの願いは叶えられることはありません。

私はこの問題の解決方法を40年間考えてきましたが、経営者が悩んでいる社員にどれだけ熱く学ぶ場所を提供しても、その研修の効果はあまりありません。

企業におけるそのマネジメントする社員の多くの時間を、この成果の低い社員に割くことは本当に有効でしょうか。有効である会社はそれで良いと思います。しかし、私が知り合った経営者は有効であるという思いを持っていません。

それであれば、限られた時間を、その社員のマネジメントに使うことよりも、もっと大切なことをしなければなりません。

そのためには、すべての企業には2:6:2という組織原則がある事実をまずは知って頂くことです。

年商1億円だろうが10億円だろうが100億円だろうが、「すべての社員が優秀だ」と経営者が感じることはありません。それぞれの企業に組織原則2:6:2は存在するからです。

つまり、会社がさらに成長するために忘れてはいけない大切なことは、どの企業にも上の2割、優秀な社員が2割いることです。

この上の2割の社員は会社の宝です。我が社の中で高い成果を上げている社員です。

高い成果を上げている社員がいる。それは誰しもが知っていることでしょう。

では、高い成果を上げている優秀な社員は、一体何をして成果を上げているのでしょうか。

これが、本当であれば知らなければならないことであり、会社の宝の中の宝です。

高い成果を上げたいと誰しもが思っていることでしょう。しかし通常は同じように高い成果を上げることはできません。

ところがこの上位の2割の社員だけはすでに高い成果を上げているのです。

何が違うか。成果を上げるために何(重要業務)をやっているのか。

それにとどまらず、重要業務をどのような優れたやり方でやっているのか。

この優れたやり方を「成果を上げたい」「優秀だと褒めてもらいたい」と願うすべての社員に、共有化することができるでしょうか。

これこそがその会社がこれからも継続的に業績を上げる最強の方法です。

下の2割の社員を「やる気を出せ」と叱り続けるか。

それとも上の2割の社員を褒め、そしてその優秀な社員の重要業務を可視化し、全社員に共有化をして全社員を優秀にするか。

答えは決まっていませんか。

今までとは全く違うマネジメントの仕方でありながら、最も簡単なマネジメントの仕方です。

また、この時代に最も適するベストのマネジメントの仕方でしょう。

それをやらない手はありません。


日経トップリーダー(4月号)に松本の記事が掲載されました

2020-04-13 [記事URL]

日経トップリーダー(4月号)に代表の松本による「短期集中連載 働き方改革の過ち」の記事が掲載されました。

今月のテーマは「時短を進める『評価項目』のつくり方」です。

日経トップリーダー4月号

本記事が、2020年4月から中小企業に対しても適用される働き方改革への取り組みのお役に立てば幸いです。


最新ポケットブックが人事・労務管理部門で1位となりました!

2020-04-09 [記事URL]

弊社代表の松本順市の最新ポケットブック『働き方改革を阻害する2大人事問題の解決法』が、amazon売れ筋ランキングの「人事・労務管理部門」で1位となりました!(4月8日)

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働き方改革を成功させてください。


第14話 いつの時代でも生き残る会社になるためには

2020-04-07 [記事URL]

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「先生のところは影響はどうですか?」

最近、挨拶のように交わされる会話です。

これまでもリーマンショックや3.11を経験してきましたが、それとはまた異なる大きなショックを多くの企業が受けているでしょう。

だからこそ、今まで手を付けなかったことに手を付けたいと考えている経営者も多いようです。

今こそ優先すべきは、「人事制度の構築・運用」と発言される経営者が最近増えてきました。

「こんなに大変なときに人事制度なんてつくっている暇はない!」。通常、このように経営者は考えるでしょう。なぜなら、社員の評価を決めたり、昇給・賞与を決める仕組みに時間を割くよりも、我が社の生き残りをかけて売上を上げることを考え、その手を打つべきだと考える経営者の方が多いのは事実です。

では、この厳しい環境の中でどのような手を打ったら良いか、具体的にお分かりになる方はいるでしょうか。世界の全ての経営者が初めての経験です。打つ手が分かっている経営者は恐らくほとんどいないでしょう。

ところが、実はその手が存在しているのです。なぜならいつの時代も、どんな企業でも組織原則2:6:2があり、優秀な社員とまあまあの社員とこれからだという社員がいるからです。

上位の2割の社員はどのような社員かお分かりでしょうか。現在の経営環境に合わせて、お客様の要望に対応しています。そのため、他の社員は知らないお客様の現在のニーズを把握し、それに対応すべき商品を探したり、製品をつくったりします。だから売上がダントツで高いのです。

では、他の社員もこの上位2割の社員と同じように行動ができたらどうでしょうか。同じ行動ができれば、他の社員も同じ高い成果になります。この会社はどのような時代でも乗り切っていけると思いませんか。

環境に適応するためにつくるのが成長シートです。

これからますます混迷するこの時代において、成果の高い社員と低い社員のギャップは広がっていくでしょう。しかし成長シートをつくった会社は慌てることはありません。やることがはっきりしているからです。この環境に適応して、成果を上げている社員がどのような社員であるかを成長シートにまとめ上げ、困っている全ての社員に共有化するのです。それにより、全ての社員は何をすればいいのかが分かります。

共有化してくれる優秀な社員の笑顔を想像できるでしょうか。そして、この社員は経営者と全く同じ考え方を持つことになります。

なぜなら、社員は本来であれば成果を上げるやり方をオープンにするのは損であるように感じます。成果を上げる社員は自分が苦労したり実践の中で見つけたやり方を教えて、他の社員は苦労せずに成果を上げられるようになるからです。しかし、成長シートのある会社の社員は次のように考えます。

「この会社に集った全ての社員が優秀になったら良い。みんなで良くなりたい。だからこの高い成果を上げるやり方を教えるから、あなたも一緒にそれに取り組んで、一緒に高い成果を上げましょう」

この考えは、経営者と全く同じ考えです。

経営は環境適応業
このような言い方をします。しかし、これは半分は当たっていますが、半分間違っています。企業が環境に適応する前に社員が環境に適応しているのです。それによって企業がその社員の環境に適応した方向に舵を切ることになるのです。

様々な企業から驚きの報告があります。

「このような厳しい環境ながら高い成果を上げました」

経営者が現場にいない会社であれば、その報告に対する驚きは大きいでしょう。

「この時代に業績を上げられることに本当に驚いています。この仕組みで全社員を一緒に優秀にしながら、全員でさらに環境に適応していくことを考えていきます。この人事制度には本当に感謝しています」

この時代にそのようなメッセージを受け取っています。

すべての社員がこれからの環境に適応することに挑戦し、成果を上げたやり方を全ての社員に共有化をしていける仕組みがあったら、あなたはどう思いますか。経営者であれば「GO!」でしょう。

その人事制度をつくってもらいたいと願っています。

厳しい環境であればあるほど、この人事制度は威力を発揮する。運用している経営者だけが知っている真実です。あなたも早く取り組んでください。


第13話 経営者が言いがちな、あの一言には要注意!

2020-03-31 [記事URL]

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「どうして社員は他の社員の昇給金額に、こんなにも関心を持つのですか?」

人事制度をつくるときにしばしば経営者からこのようなお問い合わせがあります。これは社員に対する経営者のある問題ある一言が原因です。その経営者の驚きの一言とは何か。それは

「頑張った社員にはたくさん昇給するぞ!」

この一言です。しかし、このことを聞いた経営者のほとんどが次のような質問をします。

「その発言のどこが問題なのでしょうか?」

社員の側からすると、誰しもが「自分は頑張っている!」と思って仕事に取り組んでいます。今まで以上の成果を上げたり、新しい仕事ができるようになったり、新しい知識や技術を身につけて、自分自身でも「頑張った!」と思うことがたくさんあるでしょう。

しかし、昇給金額は社員によって異なります。ここで社員は次のように思ってしまうのです。

「社長は社員を比較し、頑張っていると評価した社員は昇給が高くなり、そう思わない社員は昇給が低くなるように昇給金額を決めている」

つまり昇給金額は、自分の頑張りが会社から実際にどのくらい評価をされているのかを測る目安だと思ってしまいます。そのため社員は他の社員の昇給金額に関心を持ってしまうのです。

そして、昇給金額が分かった段階で8割以上の社員がモチベーションを落とします。落とす程度は社員によって違いはあるでしょうが、昇給した後に高いモチベーションで仕事をする社員は残りの2割程度になってしまうのです。

もし賃金制度が「頑張った社員にたくさん昇給する」ような仕組みになっていると、費用と労力をかけて作成した賃金制度で、社員のモチベーションを下げてしまうことになります。この事実を知っている経営者はどれだけいるでしょうか。

このようなことにならないよう、賃金制度は他の社員と比較する必要のないものにしなければなりません。

昇給金額は社員の成長によって増えていきます。しかし、新卒社員のようにこの会社に必要な知識・技術を持たず、重要業務ができず、勤務態度を守ることをこれから学ぶ社員は、一人前になるために相当な時間や上司の指導が必要になります。

この新卒社員が一人前になるまでは、成長給の昇給はできないでしょう。しかし、その間にも昇給しているとすれば、その昇給には生活保障給的な目的があると言えるでしょう。

このように新入社員を含む一般職層の社員、中堅職層の社員、管理職層の社員と成長段階の違いによって、昇給の目的が違うことを全て説明できれば、社員は昇給金額を他の社員と比較することはありません

これが正しい賃金制度です。賃金制度のつくり方を間違えると、昇給をしても社員のモチベーションを上げるどころか、モチベーションを下げる結果となってしまいます。

経営者は全社員にたくさん昇給をしてあげたいと考えています。「頑張った社員にはたくさん昇給するぞ!」という発言は、まさにその気持ちを表したものと言えるでしょう。

しかし、その発言や、そのような考え方が入っている賃金制度は、社員に誤った認識をさせてしまう可能性があることを知ってください。

賃金制度は絶対に失敗が許されない制度です。それは失敗したからといって、すぐに変更することができないためです。そのことを重々知らなければなりません。

経営者の想いを正しく伝えられる仕組みをつくり、正しく伝えるようにご注意ください。


成長塾第3・4講座アンケート

2020-03-27 [記事URL]

当日参加された方のアンケートをご紹介いたします。参加者様のアンケート

ステップアップ制度/目標管理の制度は、あるようで全く周知でない、機能してないものでした。
まず、全ては成長シートに基づくこと、“社員の人生設計や成長をさせたいための”という理由説明が大事であると自分の頭で考えられるようになったことが大いに身になった。
評価制度等、携らせていただいた事が初めてで無知のため、説明のあと少し腹におとすのに時間はかかりましたが理解できたと思います。
人生設計、何十年単位で道すじを作ってあげることが、とても大切で会社にとっても成長し有益であることがよく分かった。今までしっかりした道筋がなかったから、人が育たなかったんですね…来るたびに思います。
ありがとうございます!

J.S様


テキストの面接試験(事例)、試験・レポート審査(事例)は、社内面接だけでなく採用面接や面接官を変えても一定基準で面接できるので、いろいろな場面で使用できる。
また、給与・手当についてそれぞれの目的を明確にすることは、説明がしやすくなり納得感を得やすい。労働分配率に採用コストを入れることは考えていなかった。採用コストが入ると人を大事にしないと分配率が高くなるので、社員も意識せざるを得ない。
仮に給与体系を作るので何度でもやり直せばよいが、盛りだくさんの内容で少々戸惑いました。

T.F様


ステップアップの基準をオープンにすることで、社員の不安や会社の処遇に対する疑心暗鬼な気持ちは、払拭されると思います。
中途採用者の仮格付の方法も分かりました。
成長シートにあげずにチャレンジシートでの管理方法について、もう少し詳しく聞きたいと思いました。当社では、人数が少ない為求められる業務は常にチャレンジ的な内容になっています。チャレンジシートの結果は等級には全く反映しないのか。それだとやる気がなくなりそうですので、プラス評価を具体的にどう反映したらよいのかなど聞きたいと思いました。チャレンジシートのひな型もあるとうれしいです。
当社の賃金制度に号俸の概念、業績連動の概念がないので、分かりにくい部分がありました。(賞与はあります)

H.O様


昇格基準の考え方が役に立つと思った。
テンポの早さについて行けない部分ありました。特に、号俸について理解しづらいです途中から付いて行けず、すでにある給与体系をどう落とし込むかが難しいです。

Y.M様


根拠のある賃金体系。
全体的にどうしてもモヤっとしているところはあるが、とにかく会社に帰って使って、雲りを取っていきたい
参加してよかったと既に思っておりますが尚そう思えるよう頑張ります。
細かいフォローにも感謝しております。

K.M様


【役に立つと思った点】
・スキルアップ
・賃金制度のつくり方 ⇒ 社員が育って ⇒ スタッフの給与も増える仕組みのあり方がわかった
・将来像がよくみえました
・スタッフの皆に納得してもらえるものがつくり出せそうです。ありがとうございます。

株式会社中村工務店
代表取締役 中村鉄男 様


可視化することの大切さ。
短大卒・大卒のところで混乱しました。
全体的にワクワク・ドキドキしながら受講させていただきました。戻って頭の中を整理します。

匿名希望 様


経験則から「まーいいか」で全体給与の総額のつじつまを合わせてきたように思います。期待する社員が退職したり、俺の方が上だと思う部下が上司とチームワークを組む軋轢などありますが、高卒4名をむかえる準備や、社員の幸せの為に、良い会社の為に役立てるツールとして使わせていただきたいと思います。
今日も大変ありがとうございました。先生、スタッフの方に感謝です。

匿名希望 様


賃金が上がっていくルールを可視化できることが良かった。
諸手当について、自社で社長・経理から聞き取りをしてこなかったため、イメージしにくかった。
若い社員に夢や目標を明確に示すことができる仕組を手に入れることが出来てうれしいです。

K.K様


改めて改善すべき点が多くあることに気づきました。ソフトの改良の進歩に驚きました。すごいです。
勢いで当社の日報を公開しましたが、本当に役立ったのか不安でした。完全ではないので多くの事が講義を受けてわかり反省しました。

O.K様



仙台で経営者のための人事・成長制度構築セミナーを開催しました

2020-03-24 [記事URL]


< セミナー会場の様子です >

3月19日(木)はホテルJALシティ仙台にて、弊社代表の松本による「社員が成長し業績が向上する経営者のための人事・成長制度構築セミナー」を開催しました。

厳しい環境の中でしたが、強い開催ご希望に応えての開催です。

本セミナーがご参加の企業様の働き方改革を推進する人事制度づくりのお役に立てば幸いです。ありがとうございました。

次回は、5月東京にて開催予定です。
詳しくは⇒こちらをご覧ください。


【3月19日仙台】社員が成長し業績が向上する経営者のための人事・成長制度構築セミナー

2020-03-24 [記事URL]

2020/3/19(木)仙台 ホテルJALシティ仙台(JR仙台駅西口から徒歩3分)

3月19日開催要項

講師

株式会社ENTOENTO 代表取締役 松本順市

 時間:13:00 ~ 17:00(受付開始時間:12:30)
(休憩:15:00 ~ 15:10)

参加者の声

■賃金でモチベーションを上げてはいけいない!目からウロコでした(K社長)

■生産性を上げるという本質が、今回の研修で腹に落ちた(Y専務)

■経営者は決定すること、決定した理由を説明できるようにすることが大事(S社長)

■客観的に自分自身の評価が、納得できる形で見える化できる評価制度が可能だと理解できた (I社長)


第12話 働き方改革倒産の危機

2020-03-24 [記事URL]

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「同一労働同一賃金が始まったら、パートさんの賃金は正社員並みに上げる必性はありますか?」

2020年4月から同一労働同一賃金が始まります。中小企業は1年先送りされて2021年の4月からですが、心配に思われている経営者の方から質問がありました。

同一労働同一賃金をよく理解していないと、企業の人件費はとんでもなく増えることになります。ある数字を知っている経営者であれば、その影響の大きさに頭を抱えていることでしょう。

それは、人件費係数です。

人件費係数とは総額人件費を所定内給与で割った数字です。この数字は、正規雇用社員と非正規雇用社員では違います。正社員とパートさんとは1.3倍以上違います。

たとえば正社員であれば、この人件費係数は1.6くらいが中心値でしょう。もっとも賞与が多かったり、また多額の退職金の積立をしている会社であるとすれば、この数字は更に増えていくことになります。

その一方で、パートさんの場合にはこの人件費係数が1.2前後です。それは、賞与がなかったり、退職金がなかったり、場合によってはある条件を満たしていないために社会保険に加入していないというケースもあるからです。そのためにこの人件費係数が低いのです。

もしこの同一労働同一賃金をそのまま企業に適用すると、正社員とパートさんがまったく同じ人件費係数になります。

たとえば新卒社員を20万円で採用して、人件費係数が1.6の場合は、毎月32万円の人件費を負担しています。あるパートさんの所定内給与が20万円の場合、今まではパートさんの人件費係数が1.2だったため、24万円の人件費でした。しかし、同一労働同一賃金で人件費係数が正社員と同じ1.6になると、32万円の人件費になります。

つまり単純計算ですが、このパートさんたちの人件費が一挙に今の1.3倍以上に増えることになります。賃上げ率33.3%、このインパクトは大きいです。

ここまで人件費が増えたら、とても経営としては成り立たない「人件費倒産」ということがあり得ます。同一労働同一賃金を守ったら「人件費倒産」になったというニュースが、これから出てくることになるでしょう。今は確かに業績の低下を、歯を食いしばって食い止める必要があります。しかし来年の4月は待ってくれません。

また、諸手当も同一労働同一賃金の対象です。

たとえば正社員に人事管理上の目的で精勤手当を支給しているのであれば、パートさんにもこの精勤手当が必要になります。

生活費を補助する目的で、家族手当・住宅手当・地域手当・寒冷地手当・食事手当を支給しているのであれば、パートさんにも必要になるでしょう。

また基本給を補完する目的として役職手当・技能手当・危険手当・仕入手当等があるとすれば、これも同じ条件で仕事をしているパートさんには支給が必要になります。

さらに厄介なのは、正社員に年齢給・勤続給を支給している場合です。この場合、正社員と同じようにパートさんにもこの年齢給や勤続給を支給する必要が出てきます。

しかし、この問題の解決方法を提示している専門家は、少ないのです。

スタートする段階で解決方法がない。大変な状況です。

今から準備しないと、来年の4月には間に合わない段階を迎えています。中小企業では知恵を絞って最善の対策を立てなければならないときが来ました。

正しく人事制度をつくり説明できるようになれば、来年の4月は怖くありません。

その準備は進んでいるでしょうか。


成長塾第1・2講座アンケート

2020-03-19 [記事URL]

当日参加された方のアンケートをご紹介いたします。参加者様のアンケート

成長支援制度。やはり基準の可視化だけでは運用はうまくいかない。
その後の運用方法まで仕組み化されているのがよかった。
スタッフ部門の基準はやはり作りづらいと思った。
中堅職、管理職については責任や権限を見直す必要があると感じた。
従業員数を考えると成長支援制度の運用に多くの時間が必要になると感じるが、その必要性を大きく感じた内容だった。

匿名希望 様


既存の人事考課の問題点、考課の基準を再検討したかった。
成長要素の考え方、可視化。
「何を評価するか」と言うよりも「どう成長してもらうか」と考えを切り換えると、期待成果の目標値が立てにくいと感じた。それができれば社員にとってもわかりやすい基準になるのでは?と思った。

H.K様


上司の部署異動、新部署設立に向けてメンバーの成長が求められる中での成長の仕組み作りを学ぶ為。
事前に成長塾の考え方で社員が成長していく仕組みを聞いてはいたが、今回の受講で社員の目標が現実的な社内の優秀な社員であり段階的に少しずつの成長を促す仕組みであるということが理解できた。
非常に興味深く、又、楽しく受講させていただけました。
自らの意欲もかきたてられました。
成長支援制度にて各上司の甘辛を無くし、一律な評価を行うことができる。
スタッフ職の期待成果の決め方。
理屈では理解できたが実際に評価できる数値が取れるのか。
2日間緩みもなく、興味深い講義でした。

H.K様


私どもの社長より日程のチャンスを受けた為参加いたしました。
今までどっぷり成果主義のヨーロッパの日本法人におりましたので、この仕組みが活用できたらどんなに素敵なことかと感動致しております。
今のところわからないところなくすすみましたが、きわの部分また確認させて下さいますよう。
このように実行できたらなんと素敵なことなのでしょう。
歩合から離れて戦い合うことのない社内が生まれたらと願っております。
公平さがひろまり不満が沈まればと思っております。
やはり、評価のキワを決めるまで大変だと思いますが、先に受講させて頂きました者と回をかさねて共有しながらつくって参ります。
途中、頭のなかがすこしごちゃごちゃしてしまいましたが、振り返りしながら私どもが成長したいと思っております。

R.N様


前にも参加していましたが、いまいち、はっきりしないことがあったので、もう一度参加しました。(近くでもあったので)
成長シートの全体の流れが改めて、理解できた。
申し込む前はどうかなと思っていたが、今日参加して良かったと思います。

T.K様


福井の経営者を元気にしたいと思うから。
勤務態度の見直しができました。
ブラッシュアップができました。
バージョンアップすごいです。
成長支援会議の進め方の確認が出来ました。
オブザーバーに徹底します。
評価のフィーバックはいいですね。
毎回フィードバックの重要性を感じます。

匿名希望 様


第1回、2回と少人数ということもあり気軽に先生に質問できる雰囲気がありがたかったです。

M.Y様


自社の人事制度があいまいだと感じていたこと。評価、成長に価したお給料をあげたいと思ったから。
評価基準作成おとし込みの過程はわかりやすかった。
ブラッシュアップが必要ですが。
ウェート配分。再度考えたい。
今後実施していきたいので、まずは社員全員で共有できるわかりやすいものを作りたいです。

K.Y様


代表になって8年がたちました。交代した時から今までずっと明確でかつ社員全員が喜んで成長する仕組み作りに悩んでいました。それを解決するために参加しました。
まずは基本の成長シート作り。
まずは1回目でしたのでさぐりながらのスタートでした。
最終の自分の着地点をイメージしながら2回目以降もがんばります。すべては社員さんの幸せと会社の発展のために!

有限会社上口モータース商会
代表取締役  上口浩史 様


社員も増えてきてそれぞれの評価やそれに応じた賃金制度を考えていた時に成長塾を紹介して頂き、資料を見て与えられた評価制度ではなく、当社にあったやり方が構築できると思った。
新人事制度では「人を育てるしくみを作る」ことでどんな人でも小さな成長を認め、すべての社員を褒めること。今まで社員の頭にだけあったことを可視化すること。
初めて作った成長シートは正直、大体頭に浮かんだもので、もっと時間を掛けて詰めたかったと言うのが本音です。でも先生に添削して頂き、返って来るとのことで、その事を踏まえて見直そうと思います。
成長シートに自分の会社を当てはめようと考えていると時間が思ったより掛かってしまった。ということは上手く可視化出来ていないことだと思っています。ならば社員にも伝わっていないのは仕方ないのかなと改めて反省しました。
質問もさせて頂きましたが当社で出来ていなかった「命令系統統一の原則」を指摘して頂き思い当たる事が多くあった気がします。今、起きている多くの問題もここが元であったと思いました。部下がいる社員は育てるのが仕事という事、人の成長を支援するというシステムは素晴らしいと思いました。
成長シートを何度か作っていたら少し慣れて来た気がします。
生産性の向上や人時生産性など経営の基本の話を盛り込んで頂き大変勉強になりました。

K.I様


社長の評価は正しいという言葉に自信を持ちました。
フィードバックの重要性を再認識しましたので明日より早速実施いたします。
2回有難うございました。

匿名希望 様



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